ED治療薬は多少なりとも副作用を感じることの多い治療薬と言われています。ただし、特定の持病や治療薬などを常用しているような条件に当てはまらない場合は、用法容量を守って服用すれば特別深刻な副作用の心配はありません。いずれも軽微なものが多いのですが、不安に感じる方も多いため、詳しく解説していきたいと思います。
シアリスの副作用にはどのようなものがある?
シアリスに限ったことではありませんが、ED治療薬は比較的副作用の出やすい治療薬で、頭痛・胸焼け・胃の消化不良など幾つかの特徴的な副作用が存在します。ただ、これらの副作用は薬の持つ血管拡張作用によるものがほとんどで、言うなればお酒を飲んだ時の状態に近いイメージです。そのため生命に関わるような深刻な副作用は考えづらく、時間の経過とともに解消していきます。個人差はありますが、シアリスの場合その中でも特によくご相談を頂く副作用が「胸焼け・胃の不快感」です。
シアリスの服用で消化不良を起こす原因は?
ED治療薬のバイアグラ・レビトラ・シアリスはそれぞれ生じやすい副作用に特徴があるのですが、その中でもシアリスは胸焼けや消化不良を生じることが多いED治療薬です。このメカニズムをご紹介すると、まず服用すると筋肉の緊張がほぐれ、血管拡張作用があるのがシアリスの効果です。この血管拡張の作用により、陰茎への血流が増え、勃起状態の維持をサポートするという作用機序になっています。
ただし当然陰茎以外の全身の血管に作用してしまうため、体全体の血流がよくなり、胃と食道の間が緩んでしまうことで、胃液が逆流してしまうことが消化不良や胸焼けの理由です。経験されたことがある方は分かるかもしれませんが、逆流性胃腸炎の症状と同じような症状が現れます。
シアリスの服用で消化不良を起こした場合の対処法
前述の通り、シアリスに限らずED治療薬はその作用から胸焼けや消化不良の副作用を起こす場合があります。この場合、基本的には時間の経過とともに解消していきますが、個人差もあるため辛い方もいるかもしれません。そんなときの対処方法をご紹介します。
市販の胃薬を服用する
胸焼けや消化不良の副作用が辛い場合は、市販の胃薬を服用しても構いません。シアリスと市販薬の間に相互関係はありませんので、どのメーカーのものでも大丈夫です。もし新たに購入される場合は、ガスターテンなどの胃酸を抑制する薬の方が、胸焼けなどには効果的です。
ただし、市販の胃薬を服用する際の注意点が1つあります。もし、シアリスの効果を発揮させるために空腹状態で服用している場合は、そのまま胃薬を服用してしまうと、胃薬の成分が胃の粘膜にダメージを与えてしまう可能性があります。この点に注意してください。シアリスの服用で毎回このような副作用が生じる場合には、医師と相談して容量や治療薬の種類の変更を検討した方が良いかもしれません。
食事内容に注意する
シアリスの作用以外にも、食事内容によって副作用が生じやすい状態になっていることも考えられます。例としては、量を食べ過ぎている・脂質の多い食事を摂っている・食べた後にすぐに横になってしまう、などです。このような食事の仕方は、シアリスの消化不良の副作用に拍車をかけてしまいます。どのようなメカニズムであれ、胃酸の逆流などによる胸焼けや消化不良の症状は、食事の仕方に大きく影響を受けます。上記のような食事の仕方をしている方は、シアリスの効果を抜きにしても、近いうちに逆流性胃腸炎などになってしまう可能性がありますので、十分注意するようにしましょう。
シアリスの副作用についてしっかり理解して安全に治療を継続しましょう。
シアリスを始めとしたED治療薬は、その有効作用からどうしても副作用の出やすい側面があります。
特別深刻なものではありませんが、個人差がありますので、辛く感じる方は医師と相談して別の治療薬に変更することなども検討してみましょう。
副作用自体は時間の経過とともに解消していく軽微なものです。ED治療自体が、ご自身に最適な治療薬を見つけることでもありますので、気になる点は何でも医師に相談しましょう。トータル駅前クリニックでは、診療費は初診・再診共に無料で安心です。患者様のご負担はお薬代のみですので、安心してご相談ください。