EDになったことのない方は、EDは高齢の男性が身体機能の衰えによってなるものというイメージがあるのではないでしょうか。しかし、そのようなことはありません。EDの原因としては、精神的なトラウマやストレスなどの要因もあり、20代の若い男性でも多くの方がEDで悩んでいます。今回は、20代の若い男性とEDの関係性、そしてその原因と改善方法について詳しくご紹介します。
20代でもEDになってしまう原因について
では、20代の男性でもEDになってしまう原因について見ていきましょう。年齢が若い方の場合、身体機能の衰えや生活習慣病などを原因としたEDの発症は考えにくく、主な原因は精神的なストレスやトラウマなどの心因性の要因です。
例えば、「初めての性行為で失敗したことがトラウマになっている」、「パートナーとの関係が悪化してストレスになっている」などの原因です。このような経験は若い内は少なからず誰にでもあるようなことですが、EDの症状が進行してしまうと、ご自身の取り組みだけでは改善することも難しくなってしまいます。そのため、違和感を感じたり、ED症状を実感したりした場合は、早めに専門のクリニックや医療機関で医師に相談することが重要です。
また確率としては低いと思いますが、何らかの病気が原因でED症状が現れることもあります。特に若い内は、健康診断などの検診もおろそかにしがちだと思いますが、病気の兆候を見逃してしまうと、さらに深刻な疾患につながってしまうことがあります。同様に、体に違和感を感じたら医療機関を受診するように心がけましょう。
EDの種類について
EDの種類については、患者様一人一人に様々な事情があると思います。しかし、医学的に見ると、以下のように大きく3つの要因に分類できます。ここでは、それぞれのEDに関する特徴を見ていきたいと思います。
- 心因性のED
- 器質性のED
- 心因性・器質性の混合ED
心因性のED
精神的なストレスやプレッシャーなどが要因のEDのことです。仕事によるストレス・女性や性行為に対するトラウマ・妊活でのプレッシャーなど、が該当します。身体機能の衰えなどの原因は高齢男性の割合が多くなりますが、心因性の要因については若い男性の割合が多くなります。精神的なストレスは男性ホルモンに影響を及ぼし、EDの進行を加速させてしまいます。無理をせず、早めの対応を検討しましょう。
器質性のED
器質的な要因とは、身体機能の衰えや生活習慣病による疾患などにより起こるED症状のことです。生活習慣の乱れなどにより血管や神経に不調が生じ、勃起力が落ちてきます。高血圧・糖尿病・高脂血症などの生活習慣病が危険因子となり、放置しておくと他にも深刻な疾患の元になる可能性もあります。まずは生活習慣の見直しが必要で、健康診断なども定期的に受診するようにしましょう。
心因性・器質性の混合ED
混合要因とは、心因性の要因と器質的な要因のどちらもが混合してEDが引き起こされた症状です。EDになる方のうち、この混合要因は多い傾向にあります。要因が複雑に入り組んでいるため改善が難しく、ご自身の取り組みだけでは難しい場合も多いでしょう。早めに医療機関や専門クリニックで医師の診療を受けるようにしてください。
20代のEDを改善するには?
20代のEDは、心因性のEDが多くの割合を占めます。ED症状の改善に関しては、まずはその原因である精神状態の改善をめざしましょう。そして同時に、ED治療薬による投薬治療も有効です。それぞれ見ていきたいと思います。
メンタルヘルス改善を意識する
日常生活や仕事でのストレスなどにより、男性ホルモンである「テストステロン」の分泌が低下してしまうことで、EDの症状が引き起こされます。そのためなるべくストレスを軽減して、このテストステロンの分泌を促すような対応が有効です。
ストレスやプレッシャーについては、完全に取り除くのは難しい場合が多いと思います。簡単に出来る対策として、「睡眠時間をしっかり確保する」、「湯船につかって全身を温める」などは有効です。また運動の習慣を取り入れることも良い方法です。負荷の大きな運動でなくても、ウォーキングやサイクリングなど無理なく体を動かせるもので良いと思います。日光を浴びることでセロトニンも増加しますので、日中に身体を動かす習慣を少しづつ取り入れてみましょう。
正規のED治療薬による投薬治療
全てのED原因に有効、且つ即効性の高い改善方法が、正規のED治療薬による投薬治療です。薬の服用ということに抵抗を感じる方もいらっしゃると思いますが、ED治療薬は服用することで何かしらのデメリットがあるわけではありません。服用することで確かな勃起力の回復を実感出来ますので、とりあえず試してみるということも一つの方法です。一部持病をお持ちの方や、常用されているお薬などによって服用出来ないことがあります。必ず医師の診療を受けてから処方してもらうようにしましょう。
ED治療薬について
では、ED治療薬として現在製造・販売されている3種類の薬についてご紹介します。これらのED治療薬はドラッグストアなどでは市販されておらず、購入には医療機関を受診して医師に処方してもらう必要があります。
バイアグラ
世界初のED治療薬として有名なバイアグラですが、マイルドな使用感で使いやすい治療薬です。最もスタンダードな効果と言えるでしょう。食事の影響を受けやすい薬ですので、空腹時の服用が効果的です。歴史が長いため、フィルムタイプなどの派生製品やジェネリック医薬品(後発医薬品)も多く開発されており、価格・バリエーションともに選びやすいED治療薬です。
レビトラ
レビトラは水溶性の性質を持つことから、即効性の高さが特徴です。ED治療薬の中では最短で、服用後約30分程度で効果が発現します。バイアグラと比較して食事の影響も受けづらくなっていますが、その即効性の高さと比例して若干副作用が出やすい治療薬ですので、その点は注意しましょう。現在オリジナルのレビトラは製造を中止しており、レビトラジェネリックが現実的な選択肢となります。
シアリス
最も新しいED治療薬で、これまでのED治療薬の短所を補完する形で開発されたため、目立った短所が無い優秀な治療薬です。最大で36時間効果が持続する「持続時間の長さ」が特徴で、服用のタイミングに寛容であることから初心者の方にもお勧めです。さらに食事の影響も受けづらく、副作用も少ないという点が人気で、現在では世界シェア1位のED治療薬となりました。2020年に待望のジェネリック医薬品が日本でも解禁され、経済的に利用できるようになっています。
海外製の非正規未承認ED治療薬には注意が必要
ED治療薬はその購入に医師の診療と処方が必要です。前述の3種類のED治療薬とそのジェネリック薬は、正規製薬会社の正規ED治療薬ですので、安心して服用できます。しかし、現在インターネット通販などで多くの海外製の非正規未承認ED治療薬が流通しています。価格が安く医師の処方も不要なことから、人気がありますが、リスクも大きくお勧めできません。これらの未承認の非正規ED治療薬は、薬の規制が緩い国で製造されており、安全性に関するデータが存在しないため、国内では承認されていません。流通経路も不透明で偽造薬の危険性もあります。
大手製薬会社4社が共同で行った調査によると、インターネット通販などで流通しているED治療薬のうち、約55%以上が偽物の偽造薬であることが判明しました。これらの偽造薬は効果が無いだけならまだマシで、服用すると重篤な副作用の危険もあります。安易な気持ちで利用すると、価格差以上の危険を伴いますので、絶対に服用しないようにしましょう。
自分がEDかどうかわからないときは?
始めてEDの症状を自覚した際は、誰でも戸惑うものです。不安なことも多く、見ないふりをしてしまうこともあるでしょう。しかし、ED治療を早期に開始することには何のデメリットもありません。逆に早期治療が開始できれば、それだけ早く改善へ向かうことが出きます。まずは落ち着いて、ご自身のED症状についてセルフチェックを行ってみましょう。以下の質問をご覧ください。
- 以前に比べると硬さが無くなってきた
- 勃起するまでに時間がかかる
- 複数回の性行為が難しくなった
- 性行為の途中で萎えてしまう(いわゆる中折れ)
- 性行為の満足感があまり得られない
上記のようなチェック内容に該当する場合は、EDの症状が疑われます。これらの状況には個人差がありますが、以前に比べてご自身の性行為に満足できなくなってきたら、それはもう何らかのEDであると言えます。もう少し詳しくチェックしたい場合は、正式な基準に基づいた「ED判定セルフチェック」をご用意しておりますので、ぜひご利用ください。
若年性のEDでも安心してください!まずは専門クリニックで相談を
以上、今回は20代でのEDとその治療法についてご紹介しました。まだ若いのにED症状を実感すると焦ってしまいますね。しかし、心配する必要はありません。まずはご自身のEDの原因について整理してみましょう。改善に取り組むとともに、不安なことは専門クリニックで相談してみることをお勧めします。
トータル駅前クリニックでは、診療費は初診・再診共に無料で、かかる費用はお薬代のみで安心です。
オンライン診療にも対応しており、遠方の方でも郵送でお薬をお届けできます。スタッフ・医師は男性のみで、患者様のプライバシーに徹底的に配慮しております。誰にも合わない・バレないで相談できるため、20代の若い男性にも大変好評をいただいております。不安な気持ちを一人で抱え込まずに、まずはお気軽にお問い合わせください。