AGAが進行する?喫煙習慣の毛根成長への影響

治療に関する注意を促す医師

喫煙によるAGAへの影響は、明確にあります。簡単に言えば「毛髪の成長を阻害する」ということになります。詳しく見ていきましょう。

喫煙習慣の毛根への影響

髪の成長には、蛋白質が主体となる栄養素の供給が不可欠です。しかし喫煙の習慣があると、血管や毛細血管が収縮して血管が狭くなり、本来摂取した栄養素が行届くはずの頭皮や毛髪に到達しづらい状態になります。そうなると、本来成長すべきペースで毛髪が成長できなくなる恐れがあり、その場合、抜け毛が増えAGA(薄毛)の症状が進行する可能性が高くなります。

薄毛やAGAへの影響:体内のDHT(ジヒドロテストステロン)(テストステロンと5αリダクターゼが結びつくことで生まれる男性ホルモン)濃度の上昇。

1994年の医学雑誌JCEM ( The Journal of Clinical Endocrinology and Metabolism)で、ハーバード大学研究のタバコや喫煙によるAGAへの因果関係が掲載されました。それによると、米国の中年男性1241名の喫煙者と非喫煙者を比較した際に、喫煙者の方が「体内の男性ホルモンの濃度」が高くなることが判明しました。具体的には、男性ホルモンの中でもAGAによる脱毛の原因とも言えるDHTの濃度が、非喫煙者に比べて14%高いことが判明しています。

このように喫煙の習慣とAGAの進行には大きな関係があります。血管収縮によって毛根への栄養素到達が不足する、薄毛やAGAへ影響がある体内男性ホルモンが増加する、というような複数の要因が増加するのです。

AGA 以外の疾患へのリスク

またAGAへの影響以外にも、喫煙習慣には様々な疾患のリスクがあります。ご自身の体調以外にも、周りの方にも副流煙という形で被害が及んでしまいます急に禁煙するというのは難しいと思いますので、禁煙外来などの受診も検討して、徐々に減らしていくようにしてみてはいかがでしょうか。
AGAの治療をお考えの方は、治療薬の服用とともに、喫煙習慣や生活習慣の見直しもあわせてお勧めします。そうすることで、結果的にAGA症状にもプラスの改善効果が見込めるはずです。

当クリニックは、診察料は無料で必要なのはお薬代のみです。気になる方は、まずは一度ご相談に来られてはいかがでしょうか?ご自身の現在の体調も含めて、最適な治療薬をご提案致します。