発毛の促進に効果の高いミノキシジルですが、頭皮に直接塗布する外用薬以外にも、服用するタイプの内服薬が存在します。この内服薬の存在や効果、服用の仕方について知りたいと思っている方も多いではないでしょうか。

ミノキシジルは頭皮の血管を拡張して、血流を良くすることで毛母細胞に栄養を届きやすくする作用のあるAGA治療薬です。そのため、服用することで同じような効果が見込めるのか疑問がある方もいらっしゃることでしょう。今回は、内服薬であるミノキシジル（ミノキシジルタブレット）の効果の違いや正しい服用の仕方について解説していきたいと思います。

ミノキシジルタブレット(内服薬)の効果と服用の仕方

ミノキシジルと言われると、通常は頭皮に塗るタイプの外用薬をイメージされる方が多いと思います。
しかし、ミノキシジルタブレット(内服薬)も存在しており、購入には医療機関を受診して、医師の処方が必要です。効果については、外用薬に比べてミノキシジルタブレット(内服薬)の方が効果が高いと言われています。これは血液を通じて有効成分が患部に届くため、より効果的であるためです。

服用の容量は1日に5mg

服用方法については、1日1回ないし2回に分けて、合計で5mgを服用する方法が基本となります。もし5mgであまり効果が感じられない場合には、医師と相談して容量を増やすこともあります。しかし、内服薬であることから副作用の生じる確率も上がります。効き目だけを追うことで、過剰摂取とならないように、医師の指導のもとで適切に服用するようにしましょう。自己判断で勝手に量を増やすようなことは絶対にしないようにしましょう。

医師の指導のもとで処方してもらう

近年インターネット通販などの発達により、海外製の非正規未承認AGA治療薬が多く流通するようになりました。しかし、このような海外製の非正規治療薬を利用することは非常に危険です。どのような成分が入っているか不明で、安全性に関する検証もされていません。そのため、ミノキシジルタブレットは必ず医師の指導のもとで処方してもらうようにしましょう。

ミノキシジルタブレットの服用タイミングについて

ミノキシジルタブレットの服用のタイミングについてご紹介します。医薬品の効果を十分に実感するためには、正しい服用方法を守る必要があります。医師の指導のもとで用法容量を守って服用しましょう。

服用のタイミングについて

ミノキシジルタブレットの服用のタイミングについては、実は特別な決まりはありません。そのため、食前や食後などどのようなタイミングで服用しても問題はありません。しかし、なるべくであれば毎日同じ時間帯・条件で服用するようにしましょう。その方が、効果を一定に保つことができ、万が一何らかの副作用が現れても原因の特定が容易になります。

勝手に容量を増やさない

効き目が弱いと感じても、勝手に服用する量を増やさないようにしましょう。また飲み忘れた際にも、次の日に容量を2倍にしたりしないように注意してください。1日の服用の量に関しては、医師が体調に合わせて決めています。そのため、勝手に増やしたりすると副作用などのリスクが増加してしまいます。

ミノキシジルタブレットと外用薬のミノキシジルとの併用について

ミノキシジルタブレットと外用薬である通常のミノキシジルとの併用については、基本的にお勧めしていません。成分が過剰に摂取されてしまうため、副作用などのリスクも上がります。もしミノキシジル同士で併用をご希望される場合は、医師に相談のうえで、判断を仰ぐようにしましょう。

ミノキシジルとプロペシア・ザガーロなどとの併用については問題ありません。特別な相互作用が無いためで、薄毛の気になる箇所によってはより有効な効果が期待できるでしょう。ご希望される場合は、同様に医師に相談のうえで最適な組み合わせを提案してもらうようにしましょう。

ミノキシジルタブレットの副作用について

ミノキシジルタブレットの副作用

• 多毛症
• 胸痛
• 動悸・息切れ
• 呼吸困難
• うっ血性心不全
• むくみ、体重増加

ミノキシジルタブレットに限らず、一般的に医薬品は外用薬よりも内服薬の方が効果も強い反面、副作用も出やすくなります。そのため、外用薬のミノキシジルと比較すると、やはり何らかの副作用が生じる可能性が高まります。呼吸に異変が生じたり、うっ血性心不全などの症状がでる可能性もありますので、循環器や血圧などに持病をお持ちの方は、必ず医師に相談するようにしましょう。

ミノキシジルタブレットの併用禁忌について

ミノキシジルタブレットには併用禁忌が存在します。そのため、用法容量は必ず守り、医師の指導の下で正しく服用しましょう。以下は、ミノキシジルタブレットの併用禁忌についてご紹介します。

併用禁忌薬について理解する

ミノキシジルタブレットとの併用が危険な薬について理解しましょう。もともと血圧が高く血圧を下げる薬を服用している方は、ミノキシジルタブレットとの併用は危険です。ミノキシジルタブレットの成分により、眩暈・頭痛・吐き気などの副作用を引き起こしてしまいます。血圧のお薬を常用さされている方は、必ず事前に医師に伝えるようにしましょう。

心臓や肺に持病がある方は服用できません

ミノキシジルには血管拡張作用があり、血流を良くすることで頭皮の毛母細胞へ栄養が届きやすくする作用があります。しかしこの血管拡張作用はリスクもある作用で、心臓や肺、循環器などの持病をお持ちの方は服用をやめておきましょう。どのような重篤な副作用が生じる可能性があるか分からないからです。

アルコールとの併用は注意する

アルコールには、ミノキシジルタブレットと同様の血管拡張作用があります。同時に併用することで、血管拡張作用が効き過ぎてしまい、急速な血圧の低下を招く恐れがあります。ミノキシジルタブレットとアルコールは併用しないようにして、服用する際は7時間はアルコールの摂取を控えましょう。

ミノキシジルタブレットは医師の指導のもとで正しく服用しましょう

外用薬であるミノキシジルと違い、ミノキシジルタブレットは服用する内服薬です。そのため高い効果と比例して、その副作用の生じる可能性も高くなってしまいます。禁忌や併用禁忌も存在し、何らかの持病がある方には服用をお勧めできないケースもあります。

そのため利用を検討している方は、まず医療機関や専門クリニックで医師に相談のうえ、用法容量を厳守して正しく服用しましょう。その他のAGA治療薬と併用する場合も、最適な組み合わせを医師と相談して、判断してもらうようにしてください。無理にミノキシジルタブレットを利用しなくても、プロペシアやザガーロなどと外用薬のミノキシジルの組み合わせで、十分な効果を見込めるケースも多い事を覚えておいてください。