塗るタイプのAGA治療薬であるミノキシジルの正しい使い方について解説

薬を用意するスタッフ

ミノキシジルは、頭皮の血行を良くして若い髪の毛の発毛を促す、塗るタイプのAGA治療薬です。以外にも最初は高血圧などの治療薬として開発された血管拡張作用のある治療薬でしたが、その後研究が進み、男性型脱毛症(AGA)に効果があることが発見されました。

日本では、ミノキシジルは1990年代後半に主に男性型脱毛症(AGA)の発毛剤として発売され、すぐに人気のAGA治療薬となりました。今回はミノキシジルの正しい使い方について解説していきたいと思います。なお、ミノキシジルは塗布する外用薬と服用する内服薬の2つのタイプが存在します。今回は、外用薬のミノキシジルについてご紹介します。

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ミノキシジルの正しい使い方

ミノキシジルは外用薬ですが、使い方を誤ったりルールを守らずに使用したりすると、副作用や炎症などの元になります。そのため、ミノキシジルの使用時に最も大切なことは、「用法容量を守って適切に使用する」ということです。また未成年の方の使用は考慮されていませんので、必ず成人以上の男性が使用するようにしましょう。

外用薬であるミノキシジルは、1日2回(朝・晩)、1回1mlの割合で頭皮全体に塗布することになっています。AGA症状には個人差があり、現在薄毛が気になっている箇所にのみ塗れば良さそうな気がしますが、実は頭皮全体に塗布することがポイントです。これは、現在は薄毛が気にならない箇所でも、しばらくすると目立つようになるかもしれないからです。ミノキシジルは効果が実感できるまでに約半年以上は治療の継続が必要ですので、最初から頭皮全体をカバーするように散布しておきましょう。

容量の1mlはとても少量に思われるかもしれませんが、実は頭皮全体をカバーするにはは十分な量です。
勝手に量を増やしたりすると、肌が炎症を起こしたり、副作用が生じる可能性があります。また、ノキシジルを使用する際は、洗髪したあとに頭皮をマッサージするように塗るとより効果的です。この際、髪をしっかり乾かしてから使用するようにしましょう。

ミノキシジルの副作用について

ミノキシジルは比較的肌への刺激が少ない治療薬とされていますが、肌が合わない方が使用すると発疹や発赤、頭皮のかゆみなどの副作用が生じる可能性があります。また、場合によっては頭皮に炎症を起こしてしまい、薄毛を悪化させる可能性もあります。

調査によると、男性用ミノキシジル(容量5%)を使用した人のうち、約6%の方に何らかの皮膚症状が見られたという報告もあります。もしこれから初めてミノキシジルを使用する場合は、いきなり頭皮に塗布するのではなく、影響の少ない手の甲などに少量つけて、刺激がないことを確認してから頭皮に使用するようにすると安全です。もし頭皮に塗布した後、なんらかの副作用が生じた場合は、すぐに薬剤を洗い流して使用を中断してください。症状がおさまらないような場合は、医師による診断を受けるようにしましょう。

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ミノキシジルの内服薬

ミノキシジルには実は内服薬である、「ミノキシジルタブレット」が存在します。作用は同じで、頭皮の血行を良くして発毛を促す効果があります。内服薬であるため、有効成分が血液を通じて頭皮に届きますので、外用薬である通常のミノキシジルよりも、高い効果が見込めまが、その代わりに副作用の生じる可能性も高くなります。どちらのミノキシジルを使用するかは、ご自身の希望や体質に応じて決めていただいてよいと思います。

ミノキシジルはドラッグストアなどでも市販されています。これらを試してみるのも一つの方法ですが、医療機関や専門クリニックを受診して医師の診療を受けることで、最適なタイプ・容量・気を付けるポイントなどを指導してくれますので、不安な方は最初から医師に相談するようにしましょう。

ミノキシジルは正しく使用してその効果を実感できるようにしましょう

以上、塗るタイプのAGA治療薬であるミノキシジルの正しい使い方について解説致しました。外用薬のミノキシジルは、副作用のリスクも低く、AGA症状に対して効果のある優秀な治療薬です。特にプロペシアやザガーロなどの作用機序の異なるAGA治療薬との相互作用が無いため、ミノキシジルと併用することでさらに効果的なAGA治療が行えます。(※内服薬であるミノキシジルタブレットとの併用は医師に相談してください)

その効果の高さから、女性用のミノキシジルも開発されており、女性の薄毛治療にも安全に用いることが出来ます。ただし、男女のミノキシジルはそれぞれ容量が違うこと、またミノキシジル以外のAGA治療薬は女性の服用は厳禁であることは覚えておいてください。塗るタイプのAGA治療薬であるミノキシジルは、正しく使用してその効果を最大限引き出しましょう。