薄毛・ハゲと聞くと、一般的に中年以降の男性のイメージがあると思います。しかし、20代の若い男性でもハゲてしまう可能性があり、薄毛は特に中年以降の男性だけの悩みではありません。若くして髪が薄くなってしまう方には、一定の特徴があります。今回は、若い男性の中でも特に20代なのに薄毛になってしまう場合の原因と改善方法について解説していきたいと思います。
20代で髪が薄くなってしまう人(若ハゲ)の特徴
まず、抜け毛自体は特別珍しいものでは無く、髪は誰でも毎日一定の数は抜けます。そのため、それだけでは特に心配はありません。しかし、以前と比較して抜け毛が増えてきているという場合は、注意が必要です。まずは、20代で髪が薄くなってしまう方の特徴について見てみましょう。
そもそも問題ない抜け毛の数とは
誰でも毎日一定の数の抜け毛は起こります。通常、1日約50~100本ほどが抜けると言われており、この範囲内なら特別問題ないと言えます。個人差や季節ごとの違いもありますが、多くても140本程度です。何らかの薄毛の進行を意識するのは、これまでと比較して明らかに抜け毛が増えてきた場合です。わざわざ注意をひくような量の髪が抜けている場合、何らかの異変が起きている可能性があります。そういった場合は、まず日々の生活習慣やメンタルヘルスなどについてチェックが必要です。
薄毛が進行してしまっている状態について
抜け毛の本数によって、現在のご自分の頭皮の状態をある程度確認することが可能です。以下の方法を試してみていただくと、ご自身の薄毛症状についてある程度客観的な判断が出来ると思います。
- 毎朝1回、朝にシャンプーを行うことを3日間継続する
- 4日目以降は、朝のシャンプーの前にクシを使って60秒間髪の毛をとかす
- その後、クシを確認して60秒間で抜けた髪の毛が何本あるのかを数えて記録する
このようにして、クシについた抜け毛の数を数えます。抜け毛の数が10本以下であれば、現在頭皮の状態は「正常」であると言えます。もし明らかに抜け毛の数が増えている場合は、何らかの薄毛の症状が進行している可能性があります。
20代で髪が薄くなってしまう人(若ハゲ)の原因について
次に、20代髪が薄くなってしまう人(若ハゲ)の主な原因について、ご説明いたします。様々な原因があり、程度にも個人差があります。まずはご自身の症状について思い返してみましょう。
生活習慣の乱れ
食事に関しては、とくに髪のもとになるタンパク質が不足すると抜け毛を発症しやすくなります。睡眠の乱れは成長ホルモンを不足させ、髪の成長を妨げる原因につながります。成長ホルモンには頭皮の血流を促したり、タンパク質や髪の細胞を増やしたりする働きがあるためです。また、適度な運動を行わないのも髪によくありません。運動不足で全身の血流が悪くなると、頭皮に必要な栄養や酸素が行き渡らなくなり、20代でもはげやすくなります。生活習慣の乱れは、はげやすくなるだけでなく生活習慣病にもつながるため、早めの改善が必要です。
生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れは薄毛を進行させてしまいます。栄養の偏った食事や運動不足、度を越えた飲酒の習慣などです。食生活が乱れていると、髪に必要な栄養素が不足してしまい、結果として薄毛につながります。髪の成長に必要なタンパク質や亜鉛などの栄養をバランスよく摂取するようにしましょう。
また、運動不足や睡眠不足も髪の毛に悪影響です。運動習慣の不足は血液の流れを滞らせ、血流を通して頭皮に栄養が届きづらくなります。また睡眠不足が続くと、交感神経が活発になりホルモンバランスが乱れることで髪の量を減らしてしまう可能性があります。
慢性的なストレス
慢性的なストレスも髪の健康維持に悪影響です。強いストレスを感じると、交感神経が過敏に反応してしまい、頭皮の血流が悪くなってしまいます。すると、髪の成長に必要な栄養素が、毛母細胞に届かなくなり、抜け毛の原因となります。仕事などの関係上、全くストレスフルな生活は難しいとは思いますが、余暇を利用して集中できる趣味に取り組むなどの、息抜き方法を探してみてください。
遺伝的な要素による症状
薄毛の原因がAGA(男性型脱毛症)などの脱毛症状である場合、遺伝的な要素が多い事も影響します。
一つの例としては、「母親の祖父」が薄毛である場合、「母親を含めた孫」以降の子孫も薄毛になってしまう可能性があります。このような遺伝的な要素はAGAの主要な要因となっており、当てはまる可能性がある方は早めの予防対策をお勧めします。
何らかの脱毛症状によるもの
AGA(男性型脱毛症)も一つの脱毛症の症状ですが、円形脱毛症などもその一つです。前述の通りAGAに関しては遺伝的な要素も多く関係してきますが、円形脱毛症などの症状はストレスなどの要因が大きく、期間も一時的なことが多いのが特徴です。慢性的なストレスやメンタルの不調がひどくなっている場合は、心療内科や精神科などで専門的な診療を受けることも検討してみましょう。
20代で髪が薄くなってしまう場合(若ハゲ)の改善方法
薄毛の改善方法については、以下のようなものが上げられます。若い方に限定したものでは無く、全ての年代の方に有効な改善方法ですのでぜひ取り入れてみてください。
日々の食事を見直す
毎日の食事内容は薄毛に影響します。脂質や糖質の多い食事を偏って摂っていると、血流が滞って髪の毛母細胞に栄養が届きづらくなってしまいます。また、髪の成長に必要なタンパク質などが不足すると、太く長い毛に成長できません。外食やレトルト食品に頼らず、野菜やタンパク質をバランスよく摂取するようにしましょう。
しっかりと睡眠を取る
髪の成長は睡眠時間に影響されるため、しっかりと睡眠時間を確保することも重要です。睡眠時間をしっかりとると、ストレスの緩和も期待できます。また質の高い睡眠を取ることで、交感神経を安定させホルモンバランスが整います。
運動習慣を取り入れる
日ごろ運動をする習慣が無い方は、運動習慣を取り入れましょう。可能であれば短いジョギングやウォーキングなどを取り入れるとよいでしょう。運動することで新陳代謝が良くなり、血行が良くなるため、髪に必要な栄養素が届きやすくなります。まとまった時間を運動することが難しい方は、日ごろの通勤の中で歩く距離を増やす、エレベーターを使わず階段を利用するなどの取り組みから始めてみましょう。
ストレスを貯めないための取り組み
ストレスは髪の成長に悪影響です。頭皮環境が悪化して抜け毛の原因になりますし、慢性的なストレスは精神的にも辛く、様々な心の病気の原因になります。簡単に根本原因が解決できない場合、集中して取り組める趣味やコミュニティを見つけるなど、なるべくストレスを解消できるようなものを探してみてください。運動の習慣は、最初は気分が乗らなくても日光を浴びて体を動かすことで、リフレッシュできるためお勧めです。
適切な髪のケアを行う
薄毛が気になるあまり、エビデンスの不明なシャンプーの方法などを試したり、効果の無い育毛製品を購入したりする方もいらっしゃいます。一般的に医療機関で処方される以上の革新的な方法や製品が、簡単に市販されることは考えづらいため、正しい髪のケアを地道に取り組むしかありません。毎日シャンプーを行って、しっかりとドライヤーで頭皮まで乾かしましょう。頭皮環境を清潔に保ち、髪が成長しやすいようにしましょう。
20代からの予防が効果的!若い男性のAGA治療について
もし髪の薄毛について、ご自身による改善対策ではどうにもならない場合は、専門クリニックでの診療を受けてみましょう。特に遺伝的な要素が原因の場合、出来る対応には限界があります。AGA(男性型脱毛症)である場合、若い方でも症状が見られるケースがあります。何も対策をしないと、症状の進行が止まることはありませんので、早めに治療を開始することが多くの髪の毛を維持するポイントです。
近年ではAGAという言葉が広く認識されたことにより、若い内から予防に取り組む男性が増えてきています。費用に関して不安を感じている方も、有効性の高い治療薬のジェネリック医薬品(後発医薬品)が解禁されているため、これまでよりも安価に治療を継続できるようになっています。
まずは正確に状態を把握して20代から薄毛(若ハゲ)を防ぎましょう
以上、20代で薄毛になってしまう原因と改善方法について解説させていただきました。原因も症状も人それぞれですが、そのお悩みは皆さん共通のものだと思います。特に20代などの若い方の場合、生活習慣や対策などについてあまり意識していないとどんどん症状が進行してしまうこともあります。薄毛治療は、不可能なものでは無くなりました。しかし治療の開始が早い程、維持できる髪の量が多くなることは間違いありません。
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