シアリスを女性が服用するとどうなるのか?俗説などの検証も解説

薬を用意するスタッフ

シアリスはED治療薬としては世界シェア1位の治療薬です。持続時間の長さや服用タイミングに寛容なことなどがその人気の秘訣です。このようなシアリスですが、当然ED治療薬ですので、男性の服用のみを前提として開発されています。しかし、シアリスを含めたED治療薬には女性の利用に関する俗説なども流布しています。今回はシアリスを女性が服用した場合の効果と、その俗説の検証についてご紹介します。

シアリスとは

まず初めに、シアリスとはバイアグラ・レビトラについで開発された第三のED治療薬で、長い持続時間と副作用の少なさ、食事の影響を受けづらい点などが人気の治療薬です。まだ歴史の浅いED治療薬ながら、これまで治療薬の欠点を補完する形で研究が進められたこともあり、特に欠点の無い非常に優秀なED治療薬です。ジェネリック薬も製造・販売されており、特別希望希望が無ければ、初めてED治療薬を利用する方はシアリスの服用から試してみても良いかもしれません。

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シアリスを女性が服用したらどうなるのか?

そもそもシアリスを始めとしたED治療薬は、男性の勃起状態の維持をサポートするために開発された治療薬です。当然ながら勃起という現象が起こらない女性には、EDという症状も無くいため、シアリスなどのED治療薬を服用しても特に何の効果もありません。そもそもそのような臨床試験は行われていませんので、服用することでどのような深刻な副作用が生じるかも不明なため、安易な考えで服用することは絶対にやめましょう。

そもそも女性に対して処方されるED治療薬はあるの?

シアリスを始めとしたED治療薬は、購入に際して医師の処方が必要ですので、EDの治療で受診することのない女性が処方されることはありません。インターネット通販などで未承認の非正規海外製ED治療薬が流通していますが、そもそもこのような非正規の未承認薬は男性が服用しても重篤な副作用の危険があり、男女関係なく利用すべきではありません。処方がいらず、安価で販売しているため、女性が購入すること自体は可能ですが、服用してもリスクしかありませんので、興味本位でも絶対にやめましょう。

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ED治療薬における俗説について

このように、ED治療薬としては世界シェア1位の人気を誇るシアリスですが、女性が服用することは不可能です。正規品のシアリスを入手するためには医師の処方が必要なので、ED治療を受ける必要のない女性に処方されることはあり得ないからです。しかしいつごろからか、シアリスなどのED治療薬に関して「女性の服用で性欲が増す」「女性の性行為の際の感度が良くなる」などの俗説が流布するようになりました。元々ED治療薬は、その作用からして色々と妙な噂話が起こりやすい薬ではあります。しかし、結論から申し上げますと、医学的にもこのような俗説には何の医学的根拠もありません。

女性用バイアグラとは

前述のような男性用ED治療薬に「女性の感度を増す」というような俗説が生まれるのには、もう一つ理由があります。

実は、2015年にアメリカ食品医薬品局(Food and Drug Administration)は女性の不感症に関する治療薬を承認して話題になりました。このアメリカ食品医薬品局は日本の厚生労働省にあたる機関で、この女性用の不感症治療薬は通称「女性用バイアグラ」と呼ばれています。アメリカでは製造・販売がされていますが、日本では承認されていませんので、正規の治療薬を処方してもらうことは出来ません。

と言うのも、この女性用バイアグラはアメリカ本国でも深刻な副作用の報告などがあり、承認には慎重な判断が必要と考えられているからです。そのためもし入手しようとしても個人輸入などの方法しかなく、自己責任となるため何の保障もありません。このような女性用の不感症治療薬が実際に開発されたことなどにより、「男性用のED治療薬が女性の不感症に効果があるのでは」という推測につながり、よく分からない俗説の流布につながっていると考えられます。

シアリスを女性が服用することはやめましょう

以上、シアリスなどのED治療薬を女性が服用した場合の効果や俗説の検証などについてご紹介しました。何度もご説明した通り、男性のED治療に有効な治療薬を女性が服用しても、何らかのプラス効果を得られることは医学的にもありえません。また、よく分からない俗説の流布も、特に意味のない連想ゲームのようなものであることをご紹介しました。

ED治療への社会の理解は進んでおり、バイアグラが開発された当初のような空気感は無くなりました。
しかし、性的なことへ関連するカテゴリーに属していることからか、どうしても根拠不明の噂話のようなものが出回りがちです。実際にED治療に取り組んでいる患者様は、本当に真剣な気持ちで治療に取り組んでいらっしゃいます。怪しい情報に惑わされることなく、医師の指導のもと、安心安全な治療を継続しましょう。