コンドームで射精出来ないコンドームEDとは

薬を処方している医師

性行為の際に、コンドームを付けると射精出来なくなったり、途中で勃起しなくなってしまうのが、コンドームEDと呼ばれる症状です。読んで字のごとくですが、コンドームの装着がEDの重要なファクターになってしまう状態ですので、非常にデリケートな問題です。関係ない方にとっては何てこと無いことでも、EDの当事者の患者様にとっては非常に悩ましく、なかなか相談することも難しいでしょう。今回はコンドームEDについて解説していきたいと思います。

コンドームEDとは?

今一度コンドームEDの定義についてご説明します。性行為の際に男性が、それまでは大丈夫だったのに、「コンドームを付けようとするタイミングで中折れしてしまう」という状態になってしまうのがコンドームEDです。「コンドームを付けると射精出来ない」という症状も、これに当てはまると言えるでしょう。

こうするとなってしまう、という明確な原因は無く、人それぞれです。ですが、このような経験が積み重なってしまうことにより、徐々にそれがプレッシャーやトラウマとして刷り込まれて行ってしまう、いわば「心因性のED」の1つであると見ることが出来るでしょう。性行為の際に射精が出来ない症状としては、日常自分で行う自慰行為の方法が誤っている場合も考えられます。

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コンドームEDの原因について

では、原因についてより詳細に見ていきましょう。通常EDは、人により様々な原因があり、身体的な不調や疾患などの1症状として現れる「器質性」のEDや、精神的なストレスやプレッシャーが原因となる「心因性」のEDなどがあります。このコンドームEDについては、前述の通り、まさに心因性のEDと言うことが出来るでしょう。心因性のEDについては、以下のような分類で考えることが出来ます。

トラウマ

コンドームを付ける際の中折れが習慣化してしまっている
コンドームを付けると射精することが難しくなっている
過去に性行為で何らかの失敗がありトラウマになっている

プレッシャー

妊活などでタイミングを意識した性行為がプレッシャー
同様に子供が出来ないことでプレッシャーがかかっている

精神的な病気

診療内科などでうつ病と診断されている
何らかの精神的な疾患を抱えている
不安感に苛まれていて追い詰められている

一般的に、身体的な原因でEDとなる「器質性」のEDの場合、年齢層が高くなるとその対象の人数も増えますが、このような心因性のEDの場合、加齢はあまり関係なく、若年層でも多くの方の原因となっています。相対的に見れば、トラウマやプレッシャーなどの心因性のEDは若者のEDと呼ぶことも出来るでしょう。

コンドームEDの改善方法

コンドームEDの改善方法として、基本となるのは「ご自身に合ったコンドームを見つける」ということです。コンドームの種類によって状態が変化することは多く報告されており、まずは最適なコンドームを探し、色々と試してみることをお勧めします。以下は、コンドームEDを克服するためのコンドームの選び方のポイントです。

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形・サイズ・タイプなどを意識して試す 

コンドームは形・サイズ・薄さ・ゼリーの量・ゼリーのタイプなど、様々な製品が存在します。メーカーの開発も進んでおり、画期的な新商品なども生まれています。これまで例えば「価格面のみ」に重点を置いて選んできたような方は、このような新商品などを積極的に試してみましょう。

メーカーも多くのデータをもとにして製品開発を行っています。その中には当然コンドームに慣れない方の意見もあり、そのような点を解消するべく開発された商品であれば、これまでの装着の感覚と一線を画す可能性もあります。インターネットの口コミで同じような症状の方が、どのような商品を選択しているのかを参考にするのも良いと思います。(※意見を鵜吞みにすることは危険です。)

コンドームに慣れるように意識する

若い方の場合、当然初めての性行為から徐々に経験を積んでいくことになります。それまでは自慰行為はしたことがあっても、性行為の経験は無い訳ですから、当然コンドームの装着の経験も無い訳です。そのため、コンドームを装着して射精することへの違和感が払しょくできず、上手く射精出来ない状態になっている可能性もあります。例えば日常の自慰行為の中で、コンドームを装着したまま自慰行為を行い、その中で射精することに慣れるような経験を重ねていくことも一つの方法です。

コンドーム付けるタイミングで焦らない

同じく若い方の場合、経験不足からコンドームを装着するタイミングで焦る方も多くいらっしゃるようです。特に「相手に慣れていないと思われたくない」「盛り上がったムードを下げたくない」といった意識が働くことで、余計に焦りにつながります。まずは意識を変えて一呼吸置くなど、自分自身に焦らないようにする感覚を積み重ねていくようにしましょう。

コンドームのトレーニング

コンドームに慣れるトレーニングとして、「コンドーム・マス法」というものが存在します。簡単に言えば、自慰行為の際にコンドームを装着して自慰行為を行うことで、その装着感に慣れることが目的のトレーニング方法です。やり方は以下のような形です。

  1. 必要であればコンドームの内側に、潤滑剤(ローション)などを垂らしましょう
  2. その後、ペニスにコンドームを被せ、自らの手で性的刺激を加えます
  3. 女性の膣内のぬるぬるした状態をイメージしてみましょう
  4. リラックスした状態で軽く握り、自慰行為を続けます
  5. 上手く射精出来れば完了です

このようにコンドームを付けた状態での自慰行為に慣れるためのトレーニングを重寝ることで、実際の性行為の際にその感覚の差によって勃起状態が維持できなくなることを防ぎます。またコンドームED以外にも、強く握り過ぎたり、床に擦りつけるなどの不適切な自慰行為によるEDの症状を改善させる効果も望めます。

コンドームEDは適切な対応で改善できます

このように、コンドームEDは決して珍しい事ではなく、若い方にも起こりえるED症状です。その場合は、ご自身に最適なコンドームを試してみること、コンドーム・マス法を試してみることで、改善してみましょう。

もし、それだけでは改善出来ない場合は、トータル駅前クリニックへお気軽にご相談ください。ED治療薬による効果的な治療や、不安なことなどを専門の医師に相談できます。診察料は無料で、オンライン診療も実施しています。ご不明な点は、何でもご相談くださいね。