バイアグラの効果とEDへ効く理由を徹底解説

薬を処方する医師

世界初のED治療薬として有名なバイアグラですが、その効果はどの程度なのかあまり客観的に意識する機会は無いと思います。このページでは、バイアグラの効果や服用にあたっての注意点などを解説したいと思います。具体的な効果について詳しく理解することで、ED治療の参考にしていただければ幸いです。

バイアグラの効果について

まずはバイアグラの効果について、その作用機序をご説明します。バイアグラの有効成分であるシルデナフィルは、勃起状態を解消させてしまうPDE-5という酵素の働きを弱める作用があります。この酵素に作用することで、勃起状態を維持してサポートする効果が期待できるのです。また血管拡張作用もあり、男性器への血流が良くなることで、勃起状態の継続が期待できます。

バイアグラは医師の処方が必ず必要で、ドラッグストアなどで市販されていません。このあたりが市販の精力剤などとの違いです。医師の判断による処方が必要ということは、それだけ効果が高いことの証明でもあります。当然副作用などへの注意も必要ですが、用法容量を守って適切に利用すれば、しっかりと効果を実感できることでしょう。

コンテンツイメージ

バイアグラの容量による違いについて

バイアグラにはいくつかの容量の規格があります。効果は同じですが、含有量が違います。基本的に、日本国内で処方される容量は、25mgと50mgの規格のみです。ですので、どのような医療機関や専門のクリニックを受診しても、処方されるのはこの2種類となるはずです。100mgの規格は、主に海外で流通している規格です。日本では、100mgを含有しているバイアグラについては、販売の承認がなされていません。

バイアグラの処方については、通常25mgの容量から投薬治療を開始することが多いでしょう。患者様の体質や、体の大きさなどによっては25mgでは効果が薄い場合もあります。その際は、医師と相談しながら50mgへと容量を変更することになります。まずは最小の容量で試してから、効き目を見ながら容量を増やしていく形になると思います。

バイアグラの規格

  • 25mg
  • 50mg
  • 100mg(日本以外での販売)

バイアグラを分割して何度も服用してよいのか?

バイアグラの服用の間隔は「24時間以上」空けることがルールとして決められています。これは必ず守らなければいけません。そのため、1錠のバイアグラを分割して、1日に何度も服用することなどは決して行わないでください。

医薬品は臨床試験を何度も実施して、その安全性と効果が認められたうえで承認され、製造販売されることになります。この臨床試験を通して、用法・用量・有効性・安全性が証明され、その結果から厚生労働省が承認するのです。そのため、それ以外の用法容量で服用することは、深刻な健康被害を生じる可能性もあります。バイアグラはルールを守って服用すれば、安心安全な薬です。必ずその用法容量を守りましょう。

分割して服用した場合の効果は?

前述の通り、1日の服用は1回までと決められています。しかし、例えば「50mgを分割して、1日25mgを2日間に分けて服用した場合」はどうなるのでしょうか?これはルール的には問題ありませんし、効果も25mg分の効果が発揮されるだけです。

ただし、通常1錠になっているバイアグラをシートから出して、分割すると、薬としての劣化が早まります。基本的にはそのまま1錠で服用するようにしましょう。もしご自分の体には効果が効き過ぎると感じた場合は、医師と相談して容量を変更したり、違う薬を検討したりしましょう。

バイアグラの使用期限について

まず、通常バイアグラの使用期限については、製造から約4年程度であることがほとんどです。使用期限については、バイアグラ本体が入った箱の側面か、錠剤の入っているシートの上部に刻印されていると思います。患者様に処方される際に「箱ごと」ということは考えづらいため、おそらくシートの刻印で確認される方法が間違いないかと思います。処方される際にも説明があるかと思いますが、服用の間隔に開きがある場合は、ご自身でもメモするなど注意して管理するようにしましょう。

使用期限を過ぎてしまったバイアグラに関しては、服用はしないようにしましょう。薬としての劣化も考えられますし、思ったような効果が得られない可能性もあります。

バイアグラを服用しても効果が得られない場合

バイアグラに限らず、ED治療薬は正しく服用すればしっかりと効果を実感できる場合がほとんどです。
もし効果を感じられないという場合は、服用の仕方に問題があるかもしれません。いくつかのよくあるケースについてご説明させていただきます。

コンテンツイメージ

バイアグラと食事の関係

バイアグラは食事の影響を受けやすいED治療薬です。胃で消化され腸で吸収されるため、食後など胃の内容物が多かったりすると吸収の効率が落ちてしまいます。特に脂質の多い食事などはその影響を顕著に受けます。可能な限り、食前に服用するようにして、食事も軽いものにするなど気を付けてみてください。

その他のED治療薬には比較的食事の影響を受けにくいものもあります。効き目が薄いと感じた場合は、治療薬の変更も一つの方法です。

バイアグラの服用のタイミング

バイアグラは、服用後すぐに勃起状態を維持できるようになるという訳ではありません。ED治療薬には効果発現のタイミングがあり、バイアグラの場合は服用後約30分~1時間程度です。これには個人差がありますが、おおよそ性行為の開始する1時間前に服用するのが、バイアグラの服用のタイミングとなります。バイアグラの効果は約5時間程度持続しますので、服用から性行為までのタイミングをしっかりと逆算して利用するようにしましょう。

もし服用のタイミングについて難しいケースが多い方は、その旨を医師と相談してください。ED治療薬の中には、服用のタイミングに寛容で効果の持続時間の長いシアリスのような薬もあります。色々と試してみて、ご自身に最適な治療薬を見つけてください。

バイアグラの効果を実感するためにも正しい服用を

以上、バイアグラの効果について詳しくご紹介しました。バイアグラは明確な作用機序があり、正しく用法容量を守って服用すれば、しっかりと効果を実感できる薬です。もしその効果を実感できない場合は、服用の仕方・容量・タイミングなど、なにか上手くいっていないポイントがあるはずです。これらを意識してもバイアグラの効果を実感できない場合は、医師と相談して容量や薬の種類を変更してもらいましょう。

ED治療は最適な治療薬を見つけることでもあります。当クリニックでも、患者様の状態やご希望をお伺いしたうえで、最適な治療薬をご提案させていただきます。処方は1錠から可能ですので、お気軽にご相談ください。