AGAの治療方法について詳しく解説!その原因んから治療薬まで

薬を処方する医師

AGAの治療法については、基本的に内服薬と外用薬の投薬治療が基本となります。薬を服用することで、確実な改善効果が見込める一方で、その副作用などを不安を感じている方もいるのではないでしょうか。効果についても、どのような効果が現れるものなのか、よくわかって方も多いと思います。ここでは、AGA治療の方法と、その治療薬にまつわる詳しい解説を行っていこうと思います。

AGAとは?

AGAとは男性型脱毛症のことで、成人男性のうち年齢を重ねるごとに髪が薄くなっていく症状のことを指します。日本の場合、成人男性の約3~4人に1人がAGAであると推測されているほど、実は一般的な病気なのです。原因としては、遺伝的な要素や男性ホルモンの影響などが考えられます。進行箇所も、髪の生え際や頭頂部、またはその混合など、人により様々です。

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AGAの原因

AGAを発症すると、いわゆる髪の「ヘアサイクル」が乱れてしまいます。通常、「成長期」と呼ばれる期間に髪は成長するのですが、ヘアサイクルが乱れることで、この成長期が著しく短くなってしまいます。そのため、通常太く長く育つはずの毛髪が、成長の完了を待たずに若い毛のうちに抜けてしまい、これを繰り返すことで、どんどん髪が薄くなってしまうのです。

自分で何とかすることは難しく、適切な治療薬の投薬によって、AGA症状進行の遅延と新しい毛髪の成長促進を並行して行うことで、進行をコントロールする方法が一般的です。

AGA進行の詳しい流れ

  1. 男性ホルモンである テストステロンと5αリダクターゼが結合する
  2. DHT(ジヒドロテストステロン)が生成される
  3. 毛乳頭にある男性ホルモン受容体がDHT(ジヒドロテストステロン)と結合する
  4. 脱毛因子が増加し毛乳頭に対して早期脱毛を促してしまう
  5. 結果としてヘアサイクルが乱れ、細い毛ばかりになり抜け毛も増加する

AGA治療薬について

AGA治療薬には3種類あり、これらを適切に使用して治療を行っていくことになります。プロペシアとザガーロは、AGAの進行を遅延させ、ヘアサイクルを整える効果のあるAGA治療薬です。一方、ミノキシジルは、新しい毛髪の成長を促進させ、髪の毛を生やすための治療薬です。

どちらか一方というよりは、この作用の違う2つのタイプのAGA治療薬を併用しながら、AGA症状の改善を目指す治療が一般的です。詳しく見ていきます。

プロペシアとザガーロ

プロペシア・ザガーロはそれぞれフィナステリドとデュタステリドが有効成分です。内服薬であり、
5αリダクターゼの働きを阻害する効果があります。「AGA症状の進行を遅延させる効果」と考えていただいも構いません。

5αリダクターゼの働きを阻害することで、男性ホルモンであるテストステロンが、5αリダクターゼと結合することを防ぎます。すると、AGAの原因因子であるDHT(ジヒドロテストステロン)発生を抑えることができます。AGAの場合、何も対処をしないままですと、ヘアサイクルが著しく短くなり、毛髪が成長するまえに抜けてしまいます。

しかし、このDHT(ジヒドロテストステロン)の発生を阻害することで、早期の脱毛を防ぎ、若い毛が成長するまで抜けなくなります。結果として髪の薄毛を防ぎ、太く長い毛が生えてくることになります。

ミノキシジル

ミノキシジルの主な効果としては、血管の拡張作用による血流の流れの改善や、発毛因子の生産促進などです。血管拡張作用としては、毛細血管を広げることで血流を良くし、髪の成長に必要な栄養が毛乳頭に届きやすくなります。また、発毛効果として発毛因子の産生を促すという働きがあり、この働きにより毛母細胞を活性化させることで、発毛の効果が期待できます。

ミノキシジルには、服用する内服薬と塗布する外用薬の2つの種類があります。一般的にミノキシジルというと塗るタイプという印象を持たれている方も多いと思いますが、どちらも成分・効果は同じです。吸収効率については内服薬の方が高いため、より効果的であると言われています。

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AGA治療薬の副作用について

プロペシア・ザガーロについては、性欲減退・勃起不全・肝機能障害などの副作用が報告されています。ですが、特別発症率が高いということも無く、深刻なものでもありません。継続して服用することで、何らかの重篤な副作用が生じるような危険性はありませんので、安心して服用してください。

また一部の方に、多毛症と呼ばれる体毛が濃くなる副作用が見られます。人によりますが、いわゆる発毛成分が、毛髪以外の体毛にも作用して一時的に体毛が濃くなるという仕組みです。ただ、これも特別危険な症例ではありませんし、十分効果が効いている証拠だと言えます。

ミノキシジルについては、かぶれ・頭痛・めまい・むくみなどの副作用が報告されています。
内服薬か外用薬かで、どのような副作用が生じるか分かれますが、いずれも深刻なものではありません。継続して利用したとしても、危険なことはありませんので、安心して利用できます。

初期脱毛について

AGA治療において、よくいただく相談に「初期脱毛」と呼ばれる症状があります。名前の通り治療を開始して初期に現れる症状で、治療をしているのに髪が抜けてしまいます。初めて経験される患者様は不安に感じられるかと思いますが、心配はご不要です。

初期脱毛が発生してしまうメカニズムには、ヘアサイクルが関係しています。AGAが発症していることで「休止期」になっていた毛髪が、AGA治療薬の投薬により「成長期」へ移行を開始します。すると、停滞していたヘアサイクルが循環を始め、現在生えている古い毛が一旦抜ける状態になります。この状態こそが初期脱毛で、一時的に抜け毛は増えても、そこからまたヘアサイクルが循環し、成長期に入れば若くて新しい毛髪が生えてきます。

この初期脱毛の期間は、通常AGA治療を始めて2週間から8週間ほどで起きる可能性がある副作用です。
ですが、治療を継続することでヘアサイクルが循環し、徐々に薄毛が改善されていきます。

トータル駅前クリニックで安心安全なAGA治療を

正規のAGAの治療薬は、基本的に安全安心な治療薬です。トータル駅前クリニックでは、専門医師が診療を行い、患者様の状態やご希望に合わせて最適なAGA治療薬をご提案させていただきます。

治療を開始してしばらくの期間は、副作用などの症状に気を配りながら、万が一気になることがあればすぐに医師に相談してください。ヘアサイクルの期間を考えると、効果を実感するまでに最適でも半年以上は治療を継続する必要があります。治療の継続にあたり、経済的なジェネリック薬も処方できますのでご安心ください。

当クリニックでは、患者様のAGAのお悩みに真摯に向き合い、一緒に治療を進めてまいります。AGA治療にご興味がある場合は、ぜひ一度お問い合わせください。