ミノキシジルについて

ミノキシジルは、薄毛を治療する「発毛剤」として使用されている医薬品です。もともとは高血圧などの治療薬として開発された血管拡張剤でしたが、その後、脱毛症の改善効果があることが発見されました。血管を拡張する効果によって頭皮の血行が良くなり、その効果により毛根に栄養が行き渡り、発毛効果が得られるという仕組みです。

日本では、ミノキシジルは1990年代後半に主に男性型脱毛症（AGA）の発毛剤として発売され、すぐに人気のAGA治療薬となりました。2005年には、女性用のミノキシジルも発売されています。ミノキシジルには、頭皮に直接塗布するタイプと、ミノキシジル成分を含有する内服錠剤の2種類があります。

ミノキシジルのまとめ

効果	発毛の促進
有効成分	ミノキシジル
用量	内服薬:5ml 外用薬:5%
価格	料金 5% 60ml 5,000円(税込)
使用方法	内服薬:1日1回1錠を服用 外用薬:1日2回患部に塗布
効果が出るまでの期間	約6ヶ月～程度

ミノキシジルの効果について

ミノキシジルは、頭皮に栄養を与え、健康な髪の成長を促進する効果があることで知られている医薬品です。日本皮膚科学会の「男性型脱毛症・女性型脱毛症診療ガイドライン」でも、ミノキシジルの脱毛症状への有効性が報告されています。

ミノキシジルの作用機序について

ミノキシジルは、血管を拡張させる薬です。もともとは高血圧の治療薬として使用されていましたが、服用することで体毛が濃くなるなどの副作用が多く報告されていました。様々な研究・調査の結果、ミノキシジルは血管を拡張することで、髪の元となる毛母細胞への血流を増加させることが判明しました。

血流が増え、栄養豊富な毛母細胞が増えることで、髪の毛の「成長期」が延長されます。その結果、健康でハリのある髪の成長が促進されると考えられています。

ミノキシジルの開発経緯

ミノキシジルは、1979年に経口降圧剤として米国で初めて承認されました。その後AGA治療薬としてFDAに承認されたのは1988年でした。このことから、降圧剤として長い期間利用されてきたことが分かります。降圧作用の臨床試験中に、一部の患者に体毛が濃くなる副作用が現れたことから、偶然に発見されました。その後、日本では1990年に発毛剤として市販薬として認可され、販売されるようになりました。

ミノキシジルの価格について

当クリニックのミノキシジルの価格は以下の通りです。

	容量	値段
ミノキシジル5％外用薬	60ml	5,000円(税込)

育毛にかかる費用

一般的に、AGAの症状に悩む人がドラッグストアで市販の育毛剤を購入する場合、1回あたり23,000円(税込)程度かかる人が多いと言われています。これは決して安い金額ではありませんが、市販品の中にはイメージ先行で、効果に疑問符がつくものもあります。それならば、確実な効果が期待できるミノキシジルのような専門治療にその金額をかけた方が、同じ出費でもより確実な効果を実感できるのではないでしょうか。

同じ育毛剤でも、確実な効果が期待できるミノキシジルはおすすめです。価格帯については、すでに育毛剤を使っているのであれば、その費用をミノキシジルに当てればより効果的な費用対効果が望めます。

ミノキシジルの主な副作用

ミノキシジルは、医師の処方がなくても薬局やドラッグストアなどで手軽に購入できることもあり、愛用者は多い薬です。しかし、薬である以上、副作用があります。上記のような症状が出た場合、副作用の可能性があります。以下、主な副作用をそれぞれ詳しく見ていきましょう。

頭皮のかぶれ・赤み・炎症

ミノキシジルは肌への刺激が少ないとされていますが、肌質の悪い人が使用すると発疹や発赤、炎症が起こる可能性があります。また、場合によっては頭皮に炎症を起こし、薄毛を悪化させる可能性もあります。

ある調査によると、ミノキシジル5%製剤を使用した人の約6%に何らかの皮膚症状が見られたそうです。初めてミノキシジルを使用する場合は、手の甲に少量つけて刺激がないことを確認してから頭皮に塗布してください。頭皮に塗布した後、異常な症状が出た場合は、すぐに洗い流し、症状が続くようであれば、医師の診察を受けるようにしてください。

頭痛

前述したように、ミノキシジルはもともと血管を広げる薬として開発されました。ミノキシジルが作用する血管は、毛母細胞に栄養を供給する血管に限りません。様々な部位の血管に作用する可能性があります。特に、頭部の血管が広がると、血管の近くにある神経を刺激して、痛みを感じることがあります。

ミノキシジルを使い始めて、ズキズキとした頭痛が発生した場合は、ミノキシジルの副作用である可能性があります。痛みがひどい場合は、アイスノンなどでズキズキする部分を冷やし、しばらく使用を中止してください。

動悸、めまい

ミノキシジルには血管を拡張する作用があり、体質によっては血管が拡張しすぎて血圧が低下することがあります。多少の血圧低下は問題ありませんが、急激に大きく血圧が下がると、動悸やめまいを起こすことが多くあります。また、場合によっては、気が遠くなるような症状が現れることもあります。

特に、普段から高血圧の薬を飲んでいる方や、狭心症などの心臓病を患っている方は、こうした副作用が出やすいと言われています。心当たりのある方は、自己判断でミノキシジルの使用を開始せず、必ず医師や薬剤師に相談してください。

体重増加、むくみ

明確なメカニズムは不明ですが、ミノキシジルの使用により、体内の水分バランスが変化する可能性が指摘されています。その結果、体内に水分が多く蓄積され、急激な体重増加やむくみなどの症状が現れることがあります。

放っておくと、心臓に負担がかかり心不全を引き起こす可能性もあるため、気をつけなければならない副作用の一つです。特に、むくみとともに息苦しさや夜間の咳などがある場合は、早めに受診するようにしましょう。

ミノキシジルの使用方法について

外用薬であるミノキシジルは、1日2回（朝・晩）、1回1mlの割合で頭皮全体に塗布することになっています。気になる部分だけでなく、頭皮全体に塗布することがポイントです。1mlはとても少量に思われるかもしれませんが、頭皮全体を覆うには十分な量です。既定の量より多く使ったり、頻繁に使ったりすると、思わぬ副作用が出ることも少なくありません。必ず使用上の注意を守ってください。

ノキシジルを使用する際は、洗髪後、頭皮をマッサージするように使用するとより効果的と言われています。また、洗髪後は髪をしっかり乾かしてから使用しましょう。

ノキシジルの効果を実感出来るまでの期間

ミノキシジルを含むAGA治療薬は、いずれも即効性のある治療薬という訳ではありません。個人差はありますが、おおよそ約6ヶ月の継続投与で効果を実感できると言われています。また、プロペシアやザガーロと併用することで、より高い治療効果が期待できます。

6ヶ月以上の継続をお勧めしますが、6ヶ月以上経過しても治療効果が感じられない場合は、医師に相談することをお勧めします。6ヶ月以上経過しても治療効果が感じられない場合は、他の改善策を検討する必要があるかもしれません。

まずは半年継続をがんばりましょう

基本的に、効果の高いAGA治療薬でも、効果が出るまでに最低でも半年はかかります。これは、ミノキシジル以外のAGA治療薬でも概ね同じような形です。しかし、効果が出始める前に使用を中止してしまう人も少なくありません。これは非常にもったいないことです。髪の成長にはサイクルがあり、治療薬の効果はこのサイクルの循環によって表れてくるので、どうしても一定の時間が必要になります。

育毛剤の効果がないと悩んでいる方は、半年が経過しているかどうか確認してみてください。半年経っていない場合は、あきらめずにもう少し継続を頑張ってみましょう。

ミノキシジルの入手手段・市販の育毛薬との違い

ミノキシジルには、医師の診察と処方が必要な「医療用医薬品」と、医師の処方箋がなくても自分の判断で購入できる「一般用医薬品」の2種類があります。どちらも有効成分は「ミノキシジル」で変わりません。ですが、一般的に医療用医薬品の方が濃度が高くなっています。そのため効果が高いのですが、若干の副作用も出やすいという特徴があります。このような理由から、医療用医薬品は医師の厳重な管理が必要で、自己判断で購入することはできません。

一方、市販薬に含まれるミノキシジルの濃度は低いですが、副作用はほとんどありません。用法・用量を守れば、重篤な副作用は起こりにくいという特徴があり、この辺りが市販できている理由です。

ミノキシジルの主な一般用医薬品

• スカルプD メディカルミノキ5（アンファー）
• リアップX5プラスネオ（大正製薬）
• リザレックコーワ（興和薬品）
• リグロEX5エナジー（ロート製薬）

このようにミノキシジルが含まれた製品は、様々なメーカーから販売されています。薬局やドラッグストアで手軽に購入できる分、副作用に配慮しているため含有料が少なめです。この点、専門のAGAクリニックではもっと濃度の高いミノキシジルを処方できるほか、その他のAGA治療薬などと併せて処方することも可能です。ご自身の症状に合わせて最適な治療を受けられるメリットも大きいかと思います。

医師に相談した方が良いケース

• 薬や化粧品などでアレルギー症状（発疹・発赤、かゆみ、かぶれなど）を起こしたことがある人
• 高血圧もしくは低血圧の人
• 心臓・腎臓などに障害のある人
• むくみなどのある人
• 家族または兄弟に、AGAの人がいない人
• 高齢者（65歳以上）の方
• 甲状腺機能障害、甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症の診断を受けている方

上記に該当する方は、ミノキシジルを服用する前に医師または薬剤師に相談することが推奨されます。

ミノキシジルは最低でも６か月は継続してみましょう

ミノキシジルは市販されており、ドラッグストアでも購入することができますが、使用を中止する人が多くいます。その理由は、使い続けているうちに効果が出ないことに不安を感じるからでしょう。それを知らずに一人で治療していると、不安になってしまいます。"自分の薄毛の症状は正しいのか？"と自問自答してしまうかもしれません。ということを確認するためにも、医師との連携は欠かせません。また、治療効果がない場合は、その人の体質に合わせて、他のAGA治療も並行して行うことができます。

このように、医師と相談することで、より確実な効果を実感できる可能性が高まり、結果的に継続的なAGA治療につながっていくのです。

錠剤タイプの内服薬、ミノキシジルタブレットについて

ミノキシジルを有効成分とする外用薬は、ドラッグストアなどで簡単に購入することができます。しかし、内服薬は医師の診察と処方がないと入手することは困難です。また、ネット通販などでミノキシジルを入手することも可能ですが、偽造薬の危険性があるため、あまりおすすめできません。

ミノキシジルには、授乳中や妊娠中の使用禁止など、いくつかの禁忌がありますので、自己判断で服用せず、必ず医師に相談してから使用するようにしましょう。

ミノキシジルタブレット(内用薬)の効果について

ミノキシジルは、もともと高血圧患者のための内服薬として製造・販売されていた歴史があります。そのため、もともと服用することへの安全性は研究され続けてきました。内服薬の成分は、外用薬のミノキシジルと同じですので、体の中から働きかける」ため外用薬よりも高い育毛効果があると言われています。

ミノキシジルタブレットの副作用について

• 多毛症
• 血圧の低下
• 動悸
• 浮腫
• 皮膚の紅潮

ノキシジルタブレットの副作用は上記の通りです。1日0.25mg、0.5mg、1mg、1.25mg、2.5mg、5mgを連日服用した男女442人を分析した臨床試験の結果、ミノキシジル5mgを毎日服用した66人の男性に、56.1％の多毛の状態が見られ、低用量の経口タイプのミノキシジル治療薬が安全であることが示唆されました。

ただし、注意しなければならない持病の方もいます。人口透析を受けている患者や肝機能障害のある患者様は、ミノキシジルタブレットを服用できないことに注意する必要があります。AGA治療薬はミノキシジルに限らず、何らかの持病をお持ちの方は、診療の際に必ず医師にお伝えください。深刻な副作用のリスク回避が重要です。

ミノキシジルタブレットの服用方法について

• 用法・用量を守ってください
• 過剰摂取はしないでください
• 必ず医師の診断を受けること

ミノキシジルタブレットは、通常、有効成分として1日5mgを1～2回に分けて服用します。ただし、5mgで十分でない場合は、1日10mgまで増量することができます。いずれにせよ、自己判断で服用量を変えるのは危険です。効果や体調を確かめながら、医師と相談して決めるとよいでしょう。

他のAGA治療薬との違い

	ミノキシジル	プロペシア	ザガーロ
薬の種類	外用薬/内服薬	内服薬	内服薬
有効成分	ミノキシジル	フィナステリド	デュタステリド
効果	発毛を促進	AGAの進行遅延	AGAの進行遅延
ジェネリックの有無	市販薬あり	有	無
ミノキシジルとの併用		可能	可能

ミノキシジルは外用薬であるのに対し、プロペシアやザガーロなどの治療薬は内服薬です。ミノキシジルが発毛を促進するのに対し、プロペシアやザガーロはAGAの原因であるDHTという物質のの生成を抑制する作用があります。それぞれ作用が異なるAGA治療薬なので、併用することで相乗効果が期待できます。

ミノキシジルよくある質問Q&A

では、ミノキシジルを使用する際、副作用以外にどのような注意が必要なのでしょうか？ここでは、実際のミノキシジルの利用に関するご質問にお答えしていきます。

ミノキシジルについてしっかり理解し、効果的なAGA治療を継続していきましょう

トータル駅前クリニックはAGA治療の専門クリニックです。予約不要ですぐ処方でき、診察料無料・保険証不要で安心です。取り扱う薬は、正規製薬会社の安全なお薬のみ。立地は駅近でアクセス良好です。患者様のプライバシーに配慮し、院内は男性スタッフのみで安心です。ミノキシジルをはじめとした各種AGA治療薬を取り扱っておりますので、いつでもお気軽にご相談ください。