EDの原因はひとそれぞれです。精神的なストレスやトラウマが原因の方もいれば、生活習慣病を原因としたEDを発症している方もいらっしゃいます。自分がEDの症状を自覚し始めたときに、どのようなケースがEDの原因にあたるのかを知っていると、その後の治療への移行がスムーズに進みます。今回は、EDの原因とその種類について詳しくご説明していきたいと思います。
EDの原因とその種類について
EDの原因と言われると、歳を取って身体機能が衰えた状態をイメージされるかもしれません。EDの程度も、全く勃起しなくなった状態を思い浮かべるのではないでしょうか?もちろんこのような原因・症状もEDではありますが、実は他にも多くの原因が存在します。EDへの理解が進み、社会全体でEDに関する知識が深まってきたこともあります。一人一人の事情はあると思いますが、まずは医学的な分類からご紹介します。
- 心因性のED
- 器質性のED
- 心因性・器質性の混合ED
心因性の要因
精神的なストレスやプレッシャーなどが要因のEDのことです。仕事によるストレス・女性や性行為に対するトラウマ・妊活でのプレッシャーなど、が該当します。例を挙げると、「パートナーと初めての性行為の際に上手く行うことが出来ずに、それが心の傷となってしまった」というような原因のことです。加齢での身体機能衰えなどと違い、比較的若い男性に多い要因となります。トラウマなどの原因が解決できれば、症状は改善していくことも多く、症状が悪化する前に治療を開始することが重要です。
器質的な要因
器質的な要因とは、身体機能の衰えや生活習慣病による疾患など、いわゆるに体調を崩すことにより起こるED症状のことです。最も多い原因は、生活習慣の乱れなどにより、高血圧・糖尿病・動脈硬化などの生活習慣病になってしまうことで引き起こされるものです。放置しておくとさらに深刻な疾患の元になる可能性もあり、ED治療と並行してまずは生活習慣の見直しが必要です。
心因性・器質性の混合要因
混合要因とは、心因性の要因と器質的な要因のどちらもが混合してEDが引き起こされた症状です。EDになる方のうち、この混合要因は多い傾向にあります。2つの異なる要因が複雑に絡み合っていることで解決が難しく、個人の努力のみで改善していくことは困難でしょう。症状が進行する前に、早めの医療機関での診療をお勧めします。生活習慣などの改善や、ED治療薬による投薬治療を並行して行っていくことになります。
自分がEDかどうかわからないときは?
始めてEDの症状を自覚した際は、誰でも戸惑うものです。不安なことも多く、見ないふりをしてしまうこともあるでしょう。しかし、ED治療を早期に開始することには何のデメリットもありません。逆に早期治療が開始できれば、それだけ早く改善へ向かうことが出きます。まずは落ち着いて、ご自身のED症状についてセルフチェックを行ってみましょう。以下の質問をご覧ください。
- 以前に比べると硬さが無くなってきた
- 勃起するまでに時間がかかる
- 複数回の性行為が難しくなった
- 性行為の途中で萎えてしまう(いわゆる中折れ)
- 性行為の満足感があまり得られない
上記のようなチェック内容に該当する場合は、EDの症状が疑われます。これらの状況には個人差がありますが、以前に比べてご自身の性行為に満足できなくなってきたら、それはもう何らかのEDであると言えます。もう少し詳しくチェックしたい場合は、正式な基準に基づいた「ED判定セルフチェック」をご用意しておりますので、ぜひご利用ください。
EDの原因を理解して早期の治療を
以上、EDの原因と種類のご紹介でした。EDの症状を自覚し始めた時に、最初に考えることは「まさか自分が・・」ということだと思います。しかし現在日本では、成人男性の約4人に1人が何らかのED症状を抱えていると言われています。実はそのくらい一般的な症状であり、ご自身だけのお悩みではありません。そのため、効果的な治療薬や専門のクリニックなど、サポートする体制も整備されています。あまり深刻に悩まずに、まずは気軽に医師に相談しましょう。