ジェビトラ(Zhewitra)は、レビトラと同様の有効成分である「バルデナフィル」を含むレビトラジェネリックです。インドのサンライズ・レメディーズ社(Sunrise Remedies. Ltd.)によって生産されており、オリジナルのレビトラよりも安価であることから人気があります。日本国内では未承認となっており、医師が処方することはありません。
インドで製造されているEDのジェネリック薬は、日本国内では未承認のものが多く、偽装薬のリスクなども高いのが特徴です。今回は、ジェビトラ(Zhewitra)について詳しく解説していきたいと思います。
ジェビトラ(Zhewitra)の詳細について
ジェビトラ(Zhewitra)はレビトラのジェネリック薬であり、有効成分の「バルデナフィル」なども同じです。インドの北西部にあるグジャラート州に拠点を置く、サンライズ・レメディーズ社(Sunrise Remedies Pvt. Ltd. )によって製造されています。世界中に流通しているレビトラのジェネリック薬ですが、日本国内では未承認のジェネリック薬です。
ジェビトラ(Zhewitra)の詳細一覧
製薬会社 | サンライズ・レメディーズ社(Sunrise Remedies Pvt. Ltd. ) |
有効成分 | バルデナフィル |
生産国 | インド |
国内承認の有無 | 国内では未承認 |
センチュリオン・ラボラトリーズ社(Centurion Laboratories.)について
インドの北西部グジャラート州に拠点を置くサンライズ・レメディーズ社(Sunrise Remedies Pvt. Ltd. )は、1996年に設立されました。バイアグラ・レビトラ・シアリスなどのED治療薬を中心としたジェネリック医薬品の開発・製造を始めとして、第4のED治療薬とも呼ばれるアバナフィル・ウデナフィルや、早漏防止薬のダボキセチンなどを製造しています。
ジェビトラ(Zhewitra)を服用することのリスク
まず、ジェビトラ(Zhewitra)を服用することのリスクからご説明したいと思います。医薬品として日本の国内で承認されるためには、臨床試験などで安全が証明されたというデータが必要です。そのため、日本の製薬会社が製造販売している医薬品は、当然ながらこの安全性に関するデータを用意して承認を受けています。
しかし、インドをはじめとした海外で製造されているジェビトラ(Zhewitra)などのジェネリックED治療薬には、このようなデータがありません。日本の基準で判断した場合に、その安全性を証明することができないため未承認となっているのです。
さらに正規製薬会社のED治療薬を入手するには、医師の処方が必要です。これは医薬品の処方について厳格に定めているからで、副作用のリスクのあると判断された医薬品に適用されます。そのため、ジェビトラのような未承認のジェネリック薬が医師から処方されることはありません。
ジェビトラのような未承認のED治療薬は、主にインターネットで流通しています。診療も処方も不要で、価格も安価であることから、正規の医薬品の取扱いのルールの枠外で流通しており、そのリスクを深く考えない方に人気があるのです。
しかし、インターネット通販などで購入するED治療薬には多くの危険性が潜んでいます。大手製薬会社4社が共同で行った調査によると、インターネットで流通しているED治療薬のうち、その55%以上が偽物の偽造薬であったという報告があります。これは、効果が無いだけならまだマシで、中には重篤な副作用の危険があるような薬も多く存在します。
ジェビトラも同様のリスクがあり、日本の正規の医薬品を利用する感覚で服用すると、深刻な健康被害に会ってしまう可能性も否定できないのです。
未承認薬では国の救済制度を受けることが出来ない?
日本で承認されたED治療薬のジェネリック薬を服用して、万が一健康被害にあっても、国による救済制度を受けることが出来ます。これは「医薬品副作用被害救済制度」と呼ばれる制度で、このような制度が整備されていることも、そもそも承認の基準が厳格であることの証明と言えます。
しかし前述の通り、ジェビトラのような承認されていない非正規のED治療薬などは、安全性を立証した臨床試験のデータなどがありません。つまり未承認であり、万が一利用して健康被害にあってもこのような救済制度は受けることが出来ません。
このあたりのリスクは軽く考えていると、非常に危険です。誰も責任を取るつもりの無い医薬品を服用することは、医学的に考えれば異常なことです。どのような医薬品にも副作用のリスクは存在します。わずかな価格差を判断基準に安全性を犠牲にすることは、非常にリスクの高い行為であることを自覚しましょう。
ジェビトラ(Zhewitra)とレビトラの比較
薬名 | ジェビトラ | レビトラ |
有効成分 | バルデナフィル | バルデナフィル |
国内承認の有無 | 未承認 | 承認 |
製造国 | インド | 日本製もあり |
効果 | 勃起状態の維持をサポート | 勃起状態の維持をサポート |
入手経路 | インターネット通販など | 医師による処方 |
日本国内でのレビトラジェネリックの販売開始
なぜジェビトラ(Zhewitra)のようなリスクの高いレビトラのジェネリック薬が人気なのでしょうか。それは、オリジナルのレビトラの供給不安が関係しています。レビトラはもともとドイツのバイエル薬品が製造・販売していましたが、実は長期間にわたって安定した供給が出来ておらず、その後2021年11月に製造元のバイエル薬品が、販売中止のお知らせを公開しました。
このように、オリジナルのレビトラが長期にわたって供給不安定になったため、代替えとなる非正規の安価なレビトラジェネリックに需要が集中したことも、未承認のジェネリック薬が流通した要因の一つです。
しかし、2020年7月に日本国内でも正規のレビトラジェネリックである「バルデナフィル錠」が販売解禁になりました。オリジナルのレビトラと効果はほぼ同じで、価格はジェネリック薬のため安く抑えられています。多くの製薬会社も製造・販売を行っており、わざわざ高いリスクを取って未承認の海外製非正規ジェネリック薬を利用する必要は無くなったと言えます。
ジェビトラ(Zhewitra)は未承認の非正規ジェネリック薬です!安全な正規品のレビトラジェネリックを利用しましょう
以上、インド産の未承認レビトラジェネリックであるジェビトラ(Zhewitra)とその服用のリスクについてご紹介しました。未承認のジェネリック薬の一大製造拠点であるインド産のレビトラジェネリックで、他のジェネリック薬と同様に高い健康被害へのリスクが懸念されます。日本の医療制度のもとで生活していると、このような医薬品での健康被害に対するイメージが想像できないと思いますが、インターネット通販などが身近になった昨今では非常に深刻な問題になっています。
これまではオリジナルのレビトラの供給不安定が、未承認ジェネリック薬の人気の背景としてありました。しかし、2020年から日本国内でも正規のジェネリック薬の製造が解禁され、このような危険な ED治療薬を医療する意味もありません。わずかな価格差で健康被害を受けるリスクをとることは、どう考えても割に合いません。レビトラのジェネリックは信頼のおける正規製薬会社の正規ジェネリック薬を利用しましょう。