EDの原因を改善・予防する食事と対策

薬を用意するスタッフ

EDの主な原因の一つに、生活習慣病やメタボリックシンドロームがあります。乱れた生活を続けていると、生活習慣病を要因としたEDを引き起こすリスクが高まります。このようなEDを改善・予防するうえで重要なのが日々の食生活です。健康を意識した食生活を送ることが理想で、EDに対する効果的な食材もあります。ここで詳しく見ていきましょう。

EDと食事の関係性

EDと聞いてイメージされる原因として多いものは、加齢による身体機能の衰えではないでしょうか。ですが、食生活をはじめとした生活習慣の乱れからくる生活習慣病も、EDの主な原因になります。ED自体は神経伝達や陰茎への血流の流れが阻害されることで、その症状が現れ始めます。乱れた食生活で血液がドロドロになってしまい、血流が阻害されるとEDリスクが高まります。また高カロリー・高脂質な食事を取り続けることで、より深刻な疾患へと繋がってしまいます。まずは、ご自身の食生活や運動習慣から見直してみることをお勧めします。

ED改善と予防に良い食事とは?

日々の食生活で、EDに対して効果的な食材があることをご存じでしょうか。以下に上げるような食材(有効成分)を積極的に摂取することで、良い改善効果と予防効果が見込めます。

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DHA/EPA

DHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)は、必須脂肪酸の一種で、聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。特にEPAには中性脂肪の値を下げ、血液をサラサラにする効果があります。EDの主な原因は血流の阻害ですので、DHAとEPAを積極的に摂取することで、血流の改善が見込めるようになります。

食材としては、主にサバやイワシなどの青魚などに多く含まれる成分です。毎日食べることが効果的ですが、なかなか継続的に魚を食べる習慣が無い方もいることでしょう。そのような場合は、サプリメントなどでも摂取することができます。

亜鉛

古くより男性の性活力に効果的と言われてきた亜鉛ですが、しっかりとした理由があります。亜鉛には男性ホルモンである、「テストステロン」という成分の分泌を促す働きがあります。このテストロンですが、加齢によって減少していきます。そのため、亜鉛を含んだ食品を摂取することによりEDの改善や予防に期待できます。

亜鉛自体は、牡蠣やチーズなどに多く含まれており、日々の食事の中で取り入れることが効果的です。またビタミンCと一緒に取り入れることで、吸収効率が増すと言われていますので、レモンやほうれん草などの食材と併せて食べると良いでしょう。

シトルリン

あまり聞いたことのない成分だと思いますが、シトルリンもEDの改善に有効です。遊離脂肪酸の一種で、陰茎の血管を広げ、血流をよくするのに必要な物質の生成を促す効果が報告されています。実際の研究でもその効果が証明されており、積極的に摂取したい成分と言えます。

キュウリや冬瓜などの食材や、スイカ、メロンなどにも含まれています。主にウリ科の植物に多く含まれていますので、これらの食材を摂取することで補うようにしましょう。

EDを進行させてしまう食事とは?

次は逆に、EDを進行させてしまう食事についてご紹介します。一般的に取り過ぎると肥満につながったり、健康を害すると言われている食事が多く当てはまります。では見ていきましょう。

脂質の多い食事

まず何といっても脂質の多い食事は肥満や生活習慣病の元です。たまにであれば問題ありませんが、毎日適量以上に摂取すると体重が増加し、脂質やコレステロールの値も上昇します。それらが悪化することで、血管が詰まり動脈硬化を引き起こしたり、EDの高いリスクとなってしまいます。

また脂質の成分自体が、一部のED治療薬の吸収を弱めて効果を半減させてしまうこともあります。ED治療薬はなるべく空腹時の方が効果を実感しやすいのですが、脂質の多い食事はその正反対にあり、服用前の摂取は避けた方が良いでしょう。

高カロリーな食事

肥満やメタボリックシンドロームは、EDのみならず万病の元と言われています。動脈硬化などを通して直接の原因にもなりますし、高カロリー食を取り続けることで生活習慣病を発症し、その症状の1つとしてEDになる場合もあります。EDそのものは生命に関わるような深刻な事態にはなりませんが、生活習慣病を放置し続けるとやがて重篤な疾患につながる危険性があります。

まずは出来ることから地道に改善していきましょう。日々の生活の中に、運動の習慣を取り入れることも効果的です。カロリーを消費し、血流の流れも良くなる効果が見込めます。

塩分過多な食事

脂質の多い食事と同じく危険なのが、塩分の多い食事です。一般的に塩分を取り過ぎると血圧が高くなると言われていますが、この高血圧もEDの原因の一つです。塩分の過剰摂取によって血圧が高いままが続くと、やがて血管の内側の壁が傷つき、動脈硬化と呼ばれる状態を引き起こします。

その結果、陰茎の血管が広がらなくなり血流の流れが阻害されることで、EDの発症・悪化につながってしまいます。高血圧を予防するためには、1日の塩分摂取量を「8g未満」に抑えることが重要です。

治療薬の服用でより効果的

これまで見てきた食事による対策方法と並行して行うと効果的なのが、ED治療薬の服用です。食事による改善は、いわば日常生活の中で意識して取り組むべき対策です。地道で継続的な努力が必要となります。

一方で、「なるべく早く改善の効果を感じたい」という男性も多い事でしょう。併せて治療薬を服用することで、確実に簡単に効果が実感できます。バイアグラなどに代表されるED治療薬ですが、入手には医師の処方が必要ですので、正式な医療機関を受診したうえで、処方してもらうようにしましょう。

服用すると「ずっと勃起状態になることが不安だ」と思われている患者様も多くいらっしゃいますが、そんなことはありません。各治療薬とも効果の持続時間があり、さらに服用後も性的刺激を受けなければ、男性器も通常時と変わらない状態です。ですので、安心してED治療薬での治療を始めてみましょう。

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生活習慣の改善とED治療薬の服用で乗り越える

今回は食事という観点から、EDの原因・予防についてご紹介しました。生活習慣の乱れや生活習慣病の悪化は、放置しておくとEDの原因となるだけではなく、より重い病気へと繋がってしまいます。生活習慣を見直し、効果的な食事を積極的に摂取することで、EDの改善・予防につなげましょう。また、並行してED治療薬を服用することで、より確実な効果が見込めます。医師の処方が必要ですので、まずは当クリニックへ何でもお気軽にご相談ください。