男性が勃起した際の「硬さ」についての解説

薬を処方している医師

男性の勃起時の男性器の硬さには、当然人や年齢によって差があります。若くて満足のいく硬さが維持できている方や、単純に加齢などの身体機能の衰えで硬さが失われている方、ストレスなどによる精神状態の悪化によって一時的にEDの症状が出ている方もいることでしょう。ここでは、勃起時の硬さについて細かくご説明したいと思います。気になる方はぜひご覧ください。

ご自身の勃起時の目安について

まずはご自身の勃起時の目安について、正しく理解するところから始めましょう。勃起時の男性器の硬さにはなんとなくではない、正確な目安となる指標があります。これは「勃起の硬さスケール」と呼ばれるもので、非常に有名な指標です。簡単かつ正確にご自身の勃起時の硬さの判定が出来るため、医療現場でも多く用いられています。

EHS

上記の表をご覧ください。グレード0~4の5段階で判定され、ご自身の勃起時の男性器がどのグレードに
あたるかで現在の状態を判断します。特にイメージしやすいように、「硬さのイメージ」というものが設定されていて、それぞれ柔らかい方からこんにゃく・みかん・グレープフルーツ・りんごという順番です。実際に勃起した際の硬さが、このイメージのどれに一番近いのかで男性器の硬さのグレードを判断することが可能です。ちなみに、各フルーツについては皮を除いた状態での硬さをイメージしてください。

一般的に、グレード4~3であれば性行為などにおける支障は無いとされていますが、それ以上のグレード2~は明確にEDの状態であると考えられます。またこの表では問題ないと判断できても、ご自身で感じている違和感などはもう少し進行した状態のEDであることも考えられます。

まずはご自身の状態を正確に判断して、問題がある場合は速やかに専門の医療機関で治療を開始することをお勧めします。当クリニックでは、もう少し詳しい「ED判定セルフチェック」をご用意しております。ぜひご活用ください。

勃起時の平均的な角度について

勃起時の角度についてご紹介します。ご自身の男性器の勃起時の角度が、人と比較してどうなのかとういのは、気になるけれども知ることのできないことだと思います。この勃起時の角度について、アメリカのキンゼイ研究所(Kinsey Institute)がアンケート調査を行いました。20~69歳までの1,484名の男性が対象の調査です。

この角度調査は直立した状態を計測したもので、勃起時の男性器が腹部に着く状態を「0度」とし、地面に対して水平を「90度」、足と同じ方向に向いた状態を「180度」として判定されました。非常にシンプルでイメージしやすい手法だと思います。

そして、調査の結果、もっとも多かったのが「60〜85度」の範囲であり、平均勃起角度は「74.3度」という数値が出ました。これにより、世の中の男性のほぼ半数以上は、勃起時におおよそ上向きの角度を保っているということが分かります。

角度について、「○度以下だと良くない」という判断基準はありません。硬さの目安と違い、形状や角度は一概に何らかの問題があるということでもないからです。そのため、性行為について特別問題があるということもありません。

ですが、以前は上向きであった男性器の角度が明確に下がってきた、という場合には注意が必要です。勃起力が低下しているのであれば、それは何らかのEDの症状が出始めている可能性もあります。違和感を感じることがあれば、以前の自分と比較して確認してみるようにしましょう。

勃起時の硬さに自信が無い

ファイザー社が男性を対象に行ったアンケート調査により、40歳以上の男性の約7割が「勃起時の硬さに自信がない」「性行為時に十分な勃起の硬さが得られずに失敗した経験がある」という回答をしています。

これは思ったよりも高い数値だと感じる方も多いのではないでしょうか?実は、ED症状というの以外に身近なもので、同じくファイザー社が行った調査により、日本人男性の「潜在的なED患者数は1130万人」とも言われています。

もちろん原因は様々ですが、EDの症状で悩んでいるのはご自身だけではなく、他の人もそうなんだと実感して頂けたかと思います。

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生活習慣病とED

EDと聞くと精神的な負荷やストレスを思い浮かべる方が多いと思いますが、実際には生活習慣病を要因としたEDも多くあります。高血圧・高血糖・高コレステロールなどの症状が悪化し、結果としてEDの症状となって表れることも多くあります。

そのため、EDの症状を実感した場合、EDの治療と同じくご自身の生活習慣についても見直してみることが重要です。特に健康診断等で高い数値を指摘されている方は、体調不良の複合的な要因の結果として、ED症状が現れている可能性を疑ってみましょう。

若くてもEDになるのか

実際にED症状を詳しく見ていくと、やはり加齢を原因とした身体機能の衰えや生活習慣の乱れによって、EDが発症している方の割合が多くなります。しかし、EDは精神的なストレスやプレッシャーが原因として引き起こされることもあります。たとえば妊活に臨まれるご夫婦などは、妊娠の確度を高めるためにも、性行為を行うタイミングが重要です。

その際、男性の方が過度にプレッシャーを感じ、そのストレスが原因でEDを発症してしまうこともあります。そのため、近年では妊活に利用するケースに限り、一部ED治療薬が保険適用になったということもありました。このように、ED自体が様々な要因で引き起こされる症状なため、年齢が若くてもEDになる可能性は十分あります。もし何か違和感を感じた場合は、悩むことなく、気楽に医療機関を受診してください。

勃起時の硬さが失われる理由

では次に、もう少し詳しく勃起時の硬さが失われていく理由についてご説明したいと思います。前述のように、ED症状自体はどの年代でも現れることがありますが、その原因の傾向はそれぞれ違ってきます。

以下の表はその内訳ですが、やはり身体機能が健康な若い世代の男性のほうが、精神面の原因が多く、
逆に年齢を重ねた高齢の男性の方が、生活習慣病などを原因としたEDの発症割合が多くなります。

年代別のED原因比率

比率年代原因の傾向
若年層27.2%20代精神的なストレスなど
30代 精神的なストレス
壮年層55%40代精神的なストレス・動脈硬化などの生活習慣病・神経障害
50代動脈硬化などの生活習慣病・神経障害・加齢による性欲減退

勃起時の硬さを取り戻すには

では、実際に勃起時の男性器の硬さを取り戻すためにはどのようにすればよいのでしょうか?まずそのフローをご説明します。これまでご説明した通り、勃起時の硬さの低下は、主にEDの症状から引き起こされるものです。つまり、「EDの原因を取り除く・治療する」ことで、男性器の硬さは改善すると言えるでしょう。

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EDの原因を取り除く

まず、精神的なプレッシャーなどが原因んでED症状が現れている方は、性行為を行うパートナーの方と
よく話合うことから始めましょう。お互い本音で話し、緊張を解くことでまずは最初の壁を取り除きましょう。

それでもなかなか思うように回復しない場合は、気軽に当クリニックのような専門クリニックを頼ってください。

次に、生活習慣の乱れなどによる「生活習慣病」が原因でEDの症状が出ている方は、なんといってもその生活習慣の乱れから改善するようにしましょう。

大きく分けて2つあり、1つは食生活の改善です。高脂質・高カロリー・塩分糖分が高い食事を避け、健康的な食事を取るようにしましょう。特にEDは血管機能の低下が大きく影響しますので、青魚などに含まれるDHAやEPAの成分を多く摂取するようにしましょう。普段の食事ではなかなか改善が難しい方は、サプリメントなどを利用しても良いでしょう。

もう1つの改善は、運動不足の改善です。血流の流れは運動不足の影響を大きく受けます。本格的なエクササイズは無理でも、週に数回のウォーキングを習慣づけるなどの、負荷の軽いものから取り入れていきましょう。

ED治療薬を処方してもらう

次は、直接的な改善へのアプローチです。ストレスの軽減や生活習慣の改善は、可能な範囲で並行して行ってください。専門の医療機関を受診し、医師と相談してご自身の状況にあった最適な治療薬を処方してもらいましょう。

ED治療薬の服用は、確実で高い効果を望めます。そのイメージから、何となく敷居が高いと感じている方も多くいらっしゃいますが、そのようなことはありません。重篤な副作用などは報告されていませんし、初期症状で治療を開始する方が改善の効果もより高く見込めます。

また、近年インターネット通販などでED治療薬を購入される方も増えています。しかし、正規製薬会社の正規品の治療薬を入手する場合、医療機関で医師による処方をしてもらわなければ、入手することはできません。

つまり、インターネット上で流通しているED治療薬は全て処方無しの非正規品であり、どのような重篤な副作用が引き起こされても自己責任になってしまい、国による救済制度はありません。治療薬での治療をご検討の方は、まず信頼置ける専門の医療機関を受診することをお勧めします。

トータル駅前クリニックで安心のED治療を

以上、男性が勃起した際の「硬さ」についてご紹介しました。トータル駅前クリニックでは、診療費は初診・再診共に無料で、かかる費用はお薬代のみで安心です。オンライン診療にも対応しており、遠方の方でも郵送でお薬をお届けできます。スタッフ・医師は男性のみで、患者様のプライバシーに徹底的に配慮しております。誰にも合わない・バレないで相談できるため、大変好評をいただいております。不安な気持ちを一人で抱え込まずに、まずはお気軽にお問い合わせください。