多くの成人男性のお悩みとなっているEDですが、生活習慣の改善やトレーニングで改善させることも
可能です。「EDかもしれないが、いきなり医療機関を受診するのは不安」という方は、まずは個人で
取り組めることから始めてみるのもよいでしょう。
ED症状と生活習慣
生活習慣病の原因と症状
生活習慣の乱れが原因で陥る生活習慣病は、実は普通の日常生活を送っている人なら誰でも知っているようなことが原因で、徐々に生活をむしばんでいく恐ろしい病気です。自覚症状がないため放置されがちな病気ですが、男性であれば、自分では気づかないうちに症状が出ることもあります。
生活習慣病は、慢性的な喫煙、過度の飲酒、乱れた食生活、運動不足、肥満、ストレスなどが原因で起こる病気です。代表的なものに高血圧症、糖尿病、脂質異常症（高脂血症、高コレステロール血症）などがあり、最終的には心臓病や脳卒中などの死に至る病気となる可能性があります。
生活習慣病のため、必ずしも1～2年で発症するわけではなく、10～20年かけて徐々に悪化していきます。通常、40～50歳代、働き盛りの方では30歳代半ばから発症することが多いようです。会社の健康診断や人間ドックで突然、高血圧、糖尿病、高コレステロールと診断されると、まず運動や食事、減量をするように指導されます。健康に悪いとわかっている喫煙者や飲酒者にとっては、禁煙や節酒は簡単なようで難しいものです。
日本でも、生活習慣病は年々増加の一途をたどっています。高血圧の患者さんは3400万人、糖尿病の患者さんは690万人いると推定されています。このような生活習慣病の初期症状として、男性に見られるものにEDの症状があります。EDは「勃起不全」のことで、男性が性行為の際に十分な硬さの勃起が得られない、あるいは維持できない状態のことを言います。
EDの原因となる生活習慣
生活習慣病の代表格である高血圧や糖尿病が、なぜEDにつながるのかを説明したいと思います。まず勃起状態は、男性器に大量の血液が流れ込むことで起こります。この点高血圧の方の場合は、動脈の血管が硬く細く、さらに柔軟性がない状態になっているので、男性器に流れる血液の量が少なくなっています。当然、男性器以外の体内全身の血液循環も悪くなっていると推測されます。
さらに、糖尿病については血管だけでなく、神経にもダメージを与えます。この場合、本来なら神経を通じて行われる脳からの勃起の指令が、上手く生殖器に伝わらなくなってしまいます。これらの生活習慣病が総合的にEDの症状を進行させる要因となっているのです。
生活習慣の改善
身近な取り組みとして、まずは生活習慣の見直しから始めてみましょう。そもそもEDの治療を抜きに考えたとしても、健康に毎日を過ごすためには、生活習慣病の症状は大きなリスクです。健康診断を定期的に受け、ご自身の健康状態をしっかり把握しましょう。その後、食生活の改善や適度な運動の習慣化などに取り組みましょう。このように健康の維持を目的に生活習慣の改善を行っていけば、おのずとED症状の改善も期待できます。もし症状が深刻な場合や、すぐにでも改善していきたい場合には、専門のクリニックを受診して、治療薬の服用を含めた治療を行うことが最も効果的です。
ED症状改善に関わる筋肉
ED症状の改善が期待できるトレーニングをご紹介したいと思います。勃起力の改善には血流の流れが重要です。男性器に関係する筋肉を重点的に鍛えることで、血流の流れが増加し、ED症状の改善につながります。詳しく見ていきましょう。
肛門周辺の筋肉
肛門周辺の筋肉を鍛えることで、男性器への血流を増やし、勃起力の改善につながります。ご自身の男性器の付け根の下あたりの、少し盛り上がっている個所が球海綿体という筋肉です。肛門周辺の筋肉である球海綿体筋は、海綿体に送られる血液の量を増やす働きがあります。
同様に肛門周辺の筋肉である恥骨尾骨筋は、骨盤底で肛門挙筋を構成する筋肉です。男性器の海綿体に溜まった血液を維持する働きがある筋肉なので、勃起状態の維持に重要な役割を持ちます。この2つの筋肉は勃起力の維持・向上に重要であり、鍛えることでED症状の改善に効果が見込めます。
太ももの筋肉
太ももは第二の心臓とも呼ばれ、全身に血液を送り出す部分です。そのため、太ももの筋肉を鍛えると全身の血流が良くなり、ペニスへの血流も増加します。これにより勃起力が向上し、ED症状の改善にも効果があります。太ももの筋肉の中でも、勃起力に重要な太ももの筋肉は2つあります。
まず一つである大腿四頭筋は、下半身の血液を循環させるポンプの役割を果たす筋肉です。次に大腿二頭筋は、下半身の血流を促進する筋肉です。中でも特に大腿四頭筋は加齢とともに衰えやすく、勃起力以外にも「立つ・歩く」などの動作に重要な役割を持っています。EDの改善以外にも、末永く健康で自立した生活を送るために、積極的に鍛えていきましょう。
お尻の筋肉
ペニス周辺の筋肉の中でも、お尻の筋肉（大殿筋）は特に大きな筋肉です。骨盤の後ろから太ももの横まで伸びていて、上半身を支えるとともに、上半身と下半身の動きをつなぐ役割もあります。この筋肉を鍛えることで、ペニスへの血流が増加し、ED症状の改善に効果があります。
しかし大腿四頭筋と同様に、大殿筋も年齢とともに衰えやすい筋肉の一つです。ED症状の改善以外にも、下半身の動作全般に重要な役割を持っています。同様に積極的に鍛えるようにしましょう。
ED改善に有効なトレーニング
勃起力を高めるには、肛門や太もも、お尻など下半身の筋肉を鍛えることが大切です。ここでは、勃起力アップのためのおすすめトレーニングメニューをご紹介します。
肛門をしっかり締める【蝶形骨筋・恥骨筋
- 肛門を強く締めます。
- 力を抜かず10秒キープ
肛門締めは、勃起力を高めるための簡単で手軽なトレーニングです。トレーニングというより、エクササイズに近いかもしれません。空いた時間でも簡単に行えるので、歯磨きやトイレに行った時などにぜひ試してみてください。
スクワット【大腿四頭筋、大腿二頭筋、大殿筋】
- 両足を肩幅に開き、つま先を外側に向けます。
- 太ももが床と平行になるまで膝を曲げます
- ゆっくりと元の姿勢に戻します。
- 15～20回×3セット（目安）繰り返す
スクワット自体は非常に有名なトレーニングですが、その効果を最大限に発揮するためには、正しい姿勢で取り組むことが大切です。
腰を落とすときに背中が曲がらないように、つま先や膝が内側に向かないように注意しながらスクワットに取り組むようにしましょう。横から見たときに背中がまっすぐで、お尻が突き出ているのが正しい姿勢です。また、足を肩幅よりも広く開く「ワイドスクワット」は、大臀筋への負荷が大きくなります。
トータル駅前クリニックで安心のED治療を
以上、ED症状の改善や勃起力の維持について必要なトレーニング方法についてご紹介しました。トータル駅前クリニックでは、診療費は初診・再診共に無料で、かかる費用はお薬代のみで安心です。オンライン診療にも対応しており、遠方の方でも郵送でお薬をお届けできます。
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