本当は危険?知っておきたいバイアグラの副作用について

薬を用意するスタッフ

世界初のED治療薬として登場したバイアグラですが、安全で安心して服用出来る非常に画期的な
治療薬です。併用禁忌や用法容量を守って利用する分には、深刻な副作用は無いと言われています。
しかし、バイアグラが登場してから長い期間、いくつかの副作用による事故なども起こり、死亡事故も
発生しています。では、どのように利用すれば安心して継続できるのか、今回はバイアグラの副作用について詳しくご紹介したいと思います。

バイアグラの副作用

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バイアグラの副作用としては、体のほてり・頭痛・めまいなどが代表的です。これは、バイアグラの有効成分に血管拡張作用があることなどが要因です。深刻な副作用ではありませんが、もし体が辛い場合は、一旦休憩をとり温度調整をするなどして休みましょう。バイアグラ自体が自分の体に合わないと感じた場合は、担当の医師に相談して別の治療薬に変更することなども一つの選択肢です。

血管拡張(ほてり・潮紅)

発生率:約5%前後

深刻な症状ではないのですが、バイアグラの有効成分が効いてくると一部の方には顔のほてりや潮紅などが見られる場合があります。最も多く見られる副作用の症状で、個人差があります。血管拡張作用によるものですので、お酒を飲んだ場合の体がほてる感覚をイメージして頂ければ分かりやすいと思います。時間を置けば次第に直りますので、きつい場合は体を休めて安静にしましょう。

頭痛など

発生率: 約3%前後

同じく血管拡張作用の副次的な効果として、血圧が変化し頭痛が生じることがあります。これも特別深刻な副作用ではないため、特別心配する必要はありません。同じくしばらくすると症状はおさまってきます。もし頭痛が辛い場合は、市販の頭痛薬などを服用してもかまいません。

消化不良・腹痛・視覚症状

発生率:約1%未満

これについては、約1%未満と本当にごく稀に起きる可能性がある程度の症状ですが、消化不良・腹痛・視覚症状などの副作用があります。珍しいケースではありますが、特別深刻な副作用ではありません。解消について市販の治療薬を利用してもかまいません。

唯一視覚症状に関しては、併用禁忌に触れている可能性があります。このような症状が出た場合は、医師に相談することは忘れないでおいてください。

バイアグラは生命に関わる副作用は無いの?

バイアグラについて、1999年頃に日本国内で製造販売されたころの報道を覚えている方も多いと思います。世界初であるその画期的な効果と、当時はまだ色眼鏡で見られていたED治療薬という点から、様々な報道がなされました。

その中で、服用した患者が死亡した事故なども起きています。当時の一連の報道イメージから、「バイアグラは死んでしまう可能性がある危険な薬なのでは・・」という風に考えられている方もいらっしゃいます。ですが、それは大きな間違いです。

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用法容量を守れば安心安全な治療薬

このようなバイアグラをめぐる死亡事故などのほとんどは、用法容量や併用禁忌などを守らずに服用して起きています。しっかりと用法容量を守ればとても安全で頼りになるED治療薬なのですが、このような事故もいくつか起こっているため、「危ない薬」というイメージが付いているのです。

バイアグラの主な効果は、血管を拡張して血流を良くし、男性器への血流をスムーズにすることで勃起力を高めるというものです。血管や血圧に作用するため、用法容量や併用禁忌などを守らずに服用すると大変危険です。

海外製の偽造バイアグラによる事故

もう一つ、危険な薬のご紹介です。そもそもバイアグラはその作用や併用禁忌などから、入手には医師の処方が必ず必要です。ルールを無視して利用することで、重篤な副作用が生じることを懸念している訳です。

ところが、近年インターネット通販が発展し、非正規の海外製のED治療薬を個人輸入などで販売するサイトなどが増えてきました。このようなサイトは、割安にED治療薬を購入できるうえ医師の処方も不要なため、一見便利そうです。しかし、非正規の海外製のED治療薬の流通している数のうち、その半数以上が偽物の偽造薬であるという報告がなされました。

効き目が無いだけならまだましで、中には重篤な副作用を生じるような偽造薬も存在します。このように、ED 治療薬という需要の高さから、多くの偽造薬が世界中で製造されており、過去にはこの偽造薬を服用したことによる副作用での死亡事故も発生しています。危険ですので、このような海外製の非正規治療薬には絶対に手を出さないようにしましょう。

副作用を生じた時に市販の薬は飲めるのか?

バイアグラによる副作用のうち、頭痛や消化不良など、市販の治療薬がドラッグストアなどで入手できるものは利用してもかまいません。顔のほてりなども、対処法としては空調の温度調節や体を安静にするくらいしかありません。あとは時間が経つにつれて少しづつおさまってくることでしょ。つまり、用法容量を守れば本当に安心安全な治療薬なのです。

お酒は一緒に飲めるのか?

副作用と同じくらい聞かれることのおおい、バイアグラとアルコールの関係についてです。基本的に、バイアグラとアルコールには相互関係は確認されていませんので、バイアグラを服用してからお酒を飲んでもかまいません。心因性のEDの方にはリラックス効果も見込めるため、適量なら推奨されます。ただし、血管拡張作用のせいでいつもより少ない量でもアルコールが効きやすくなります。あくまで適量を心掛けましょう。

バイアグラの服用はルールを守って

以上、バイアグラについての副作用のお話でした。何度もご説明した通り、バイアグラは用法容量を守ればとても信頼のおける安心安全なED治療薬です。多くの方の意識にある危険な薬というイメージは、この用法容量のルールを逸脱したり、偽物の偽造薬によって引き起こされたものであることを忘れないでください。また副作用の症状についてご相談したい場合は、いつでもお気軽に当クリニックまでお問い合わせください。