男性が性的興奮を感じて勃起状態になり、性行為を行ったのち、俗に言う「賢者タイム」と呼ばれる
感覚に陥ることがあります。なんとなく、性的興奮が冷めたあとの冷静になる時間というような認識を
されている方も多いのではないでしょうか?
今回はこの賢者タイムの仕組みと、性行為後のアイドリングタイムを短くし、複数回の性行為を行うために必要なことなどをご紹介したいと思います。
賢者タイムの仕組みについて
賢者タイムと呼ばれる時間は、正式には「射精後不応期(しゃせいごふおうき)」と言います。性行為やマスターベーションの際に、射精することによって男性の興奮状態が急に冷めてしまう心理状態のことを指すものです。
この賢者タイムのメカニズムには、プロラクチンと呼ばれるホルモンが関係しています。男性が性行為やマスターベーションによって射精すると、脳下垂体前葉から大量にプロラクチンが分泌されます。このプロラクチンは、ドーパミン(興奮物質)やテストステロン(男性ホルモン)などの勃起状態や性欲を感じる物質を抑制する作用があります。そのため、射精後に男性の興奮が冷めてしまう状態が維持されます。
これが賢者タイムの医学的なメカニズムです。
賢者タイムの長さ
前述のように、賢者タイムのメカニズムには、プロラクチンというホルモンが関係していることが分かっています。
しかしこのプロラクチンの分泌量には個人差があるため、人によって賢者タイムの長さは違います。中にはほとんど賢者タイムを感じない人もいるでしょう。また、賢者タイムがある人(プロラクチンの分泌量が一定以上ある人)でも、その程度や長さは様々で、5~10分程度の人もいれば、半日以上ある人もいます。性行為に関して何回も可能な、いわゆる「強い」と言われる人には、このプロラクチンの分泌量が関係していることもあるかもしれません。
なお、男性の中には射精後に極端に体調が悪化する病気(オーガズム後症候群)もあります。個人差があるとはいえ、賢者タイムが体調を悪化させるほどひどい場合は、一度専門の医療機関に相談してみましょう。
パートナー目線の賢者タイム
男性の場合、多かれ少なかれ賢者タイムになれば、それまでの性的興奮も冷めて冷静になります。およそ20分程度とはいえ、それまでの興奮状態から一気に自分への興味が冷めてしまったように感じれば、性行為のパートナーの方も色々と思うところが出てくるものです。
様々なアンケート調査などを見ても、なるべくであれば「ゆっくり会話を楽しみたい」「スキンシップをしてほしい」と思っている女性が多いようです。これは、パートナーの方からすれば自然な感覚であり、十分理解できるものです。
しかし「性行為後はゆっくりと会話を楽しみたい」と思っていても、相手の男性はプロラクチンの効果と激しい行為による疲労感でそれどころではなく、中にはそのまま眠ってしまう人もいるでしょう。このように、仕方のないこととはいえ、あまりに短時間で態度が変化した様子を見せられると、気持ちが冷めてしまったり、信頼関係にほつれが出てきてしまったりします。
では、この賢者タイムを短くしたりすることは出来るのでしょうか?次の項では、そのあたりのことをご説明いたします。
賢者タイムを短くしたい
この賢者タイム(射精後不応期)を短くして、パートナーとなるべく複数回の性行為を楽しみたい、
と思われている男性も多いのではないでしょうか。
そもそもプロラクチンの分泌量自体に個人差があるため、対応方法にも個人差があります。ですが、これまでの性行為へのルーティーンを変えることで、賢者タイムを短くする効果があるかもしれません。
幾つかその方法を見ていきましょう。
性行為までの数日間は射精を控える
勃起状態の維持に必要なテストステロンと呼ばれる男性ホルモンは、射精控えることで増加します。そのため、日々のマスターベーションなどを控え、性行為を行う日までの射精を控えることで、賢者タイムを短くすることができると言われています。
しっかり睡眠をとる
毎日しっかりと睡眠をとることが大切です。睡眠不足が続くと、ストレスホルモンである「コルチゾール」が増え、賢者タイムを解消するために必要なテストステロンが減少してしまいます。1日7時間以上の睡眠を確保して、ベストな状態で性行為に臨みましょう。
トレーニング
筋トレなどのトレーニングを行うことで、筋肉量が増加すると、テストステロンの量も増加します。大きな筋肉を鍛えることがポイントで、ED改善にも効果があるスクワットなどの下半身のトレーニングなどを行うとよいでしょう。
サプリメントや栄養剤
亜鉛などのサプリメントや、性行為まえの栄養ドリンクなども効果がある場合があります。亜鉛自体は男性ホルモンであるテストステロンを増加させる働きがあります。日々の食事で摂取するのが難しい方はサプリメントなどを利用すると良いでしょう。その他にも、栄養ドリンクなどを性行為前に摂取することで、疲労を軽減し、賢者タイムを短くする効果があるようです。ですが、効果には個人差がありますので、自分に合わないと感じた場合は、速やかに摂取を停止しましょう。
そもそもEDの可能性も・・
賢者タイムが長くなったと感じる男性の中で、「以前に比べて勃起力が弱くなった・・」と感じる方はいらっしゃいませんか?このように感じる場合、EDの症状が原因の可能性もあります。加齢による悪化や、生活習慣の乱れによる別の疾患の副次的な症状であることもあります。
賢者タイムの増加がEDによるものであった場合、個人での取り組みで何とかするのは難しいかもしれません。勃起不全には明確な仕組みがあり、治療薬の服用などの、より専門的な治療の方が高い効果が見込めるからです。もし何かしらのEDに関する状態を疑われる場合は、まずは下記の「EDセルフチェック」をお試しください。高い数値が出た場合は、当クリニックのような専門の医療機関での受信をお勧めします。
トータル駅前クリニックで安心のED治療を
以上、賢者タイムの仕組みと短くするコツについてご紹介しました。トータル駅前クリニックでは、診療費は初診・再診共に無料で、かかる費用はお薬代のみで安心です。オンライン診療にも対応しており、遠方の方でも郵送でお薬をお届けできます。スタッフ・医師は男性のみで、患者様のプライバシーに徹底的に配慮しております。誰にも合わない・バレないで相談できるため、大変好評をいただいております。不安な気持ちを一人で抱え込まずに、まずはお気軽にお問い合わせください。